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2008_migaro_techreport_001   104 / 136

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102 セットし実行する。 ・結果を受け取るフィールド ・ 結果を受け取るフィールドのサイズ(4 桁) ・形式名(8 桁) ・修飾ジョブ名(26 桁) ・内部ジョブ識別コード(16 桁) ・ 内部スプール・ファイル識別コード(16 桁) ・スプール・ファイル名(10 桁) ・スプール・ファイル番号(4 桁)  取得できる情報は、USRSPLP のレイ アウト[図2]の情報になる。 E項目の書き出し  Dで取得した情報を、データベース USRSPLP の各フィールドにセットし、 レコードを書き出す。  コーディング方法を@.Eに述べた。 DとEの作業を、Bで取得したリスト項 目の数(フィールド名:NOENTH)分 繰り返すことで、出力待ち行列の情報を データベース化できる。  あとは、データベース化した情報を、 Delphi/400 を使用して、GUI 画面上に グリッド等を利用し表示する。出力待ち 行列を照会するだけであれば、これで完 成だ。 出力待ち行列への処理実行  出力待ち行列に対して処理を実行させ たい場合は、処理ごとのボタン(保留、 削除、表示、解放)を用意する。  各ボタンから呼び出されるプログラム は、共通でも、ボタンごとにCall400 コ ンポーネントでプログラムを呼び出して も、AS400 コンポーネントでリモート コマンドを発行してもかまわない。  今回は、共通のCLP を使用する例を あげる。【図5】  CLP 実行時パラメータを以下のよう にする。 ・処理区分(1 桁)  保留:3 削除:4 表示:5 送信:6 ・スプール・ファイル名(10 桁) ・JOB 名(10 桁) ・ユーザー名(10 桁) ・ジョブ番号(6 桁) ・SPLF 番号(6 桁) ・JOB システム名(8 桁)  各ボタン押下時、押されたボタンの処 理区分( 保留:3 削除:4 表示:5 送信:6)をセットし、グリッドで選択 されているスプール・ファイルからパラ メータに必要な情報をセットし、CLP を呼び出すロジックを組み込めば、プロ グラムが完成する。IBM i の出力待ち行 列の処理と、同等の仕組みを持ったプロ グラムである。 まとめ  ここまで述べてきたように、出力待ち 行列の処理であれば、 ・ 出力待ち行列表示用画面(Delphi/400) ・ 出力待ち行列データ作成プログラム (RPG) ・ 出力待ち行列処理用のプログラム (CLP)  を組み合わせれば、簡単に作成するこ とができる。  API を使用する部分は若干難しいか もしれないが、API の使用ルールは形 式が定まっているので、そのとおり作成 すれば問題ない。  IBM i には、今回取り上げた出力待ち 行列処理以外にもいろいろな管理画面が ある。結局のところ、どこからかデータ を取得し、画面に表示し、何らかの処理 を実行する場合、そのデータ値をパラ メータとしコマンドを発行しているだけ である。なので、データの取得方法さえ わかれば、同様の処理をGUI 化するこ とはそう難しくないと思う。  今後も便利な情報を提供するために、 Delphi/400 をより有効に使用できる手 段を見つけたいと思っている。 M 現在の仕事内容(詳細) セミナーやフェアの開催と集客、お客様への製品説 明や提案といった営業推進活動、および、製品とお 客様からの問い合わせへの対応などの顧客サポート 活動を行っている。また、製品出荷やメンテナンス 更新管理、売上管理などの営業事務管理と、ホーム ページ更新やメールマガジンといった宣伝活動も 行っている。