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2008_migaro_techreport_001   130 / 136

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128 画面遷移時の値の受け渡し方法  では、ここで第1 画面から第2 画面を 呼び出し、第2 画面の値を第1 画面に返 し、その値を第1 画面で表示する例を紹 介しよう。 ・処理の流れ  まず処理の流れだが、第1 画面と第2 画面のRPG プログラムが別々であるた め、第1 画面から第2 画面を呼び出す。 呼び出された第2 画面は、名称の一覧を 表示する画面である。その一覧の中でい ずれか1 つにチェックを入れ実行する と、第2 画面を終了し、第1 画面の名称 欄に第2 画面で選択した名称をセットす るものである。  これら全てを、RPG プログラムで処 理を行う。 ・RPG プログラムのコーディング  冒頭にも述べ、何度も繰り返すが、 JACi400 は画面1 つに対してRPG プロ グラム1 つである。  ここでは、第1 画面のRPG プログラ ムを“JCTST1A” とし、第2 画面の RPG プログラムを“JCTST1B”とする。  まず、第1 画面のJCTST1A では、 第2 画面のJCTST1B を、CALL 命令 で呼び出すようにする。このとき JCTST1B からの戻り値として、名称を パラメータ設定しておく。【図6】  次に、第2 画面のJCTST1B だが、 選択した名称を戻りパラメータにセット して、プログラムを終了するだけでよい。  あとは、第1 画面のプログラム JCTST1A に制御が戻り、名称をパラ メータで受け取って、その名称をフィー ルドにセットする。これで、第2 画面で 選択した名称が、第1 画面で表示される のである。  このように、第1 画面から第2 画面に 遷移するときは、第1 画面からCALL 命令を実行し、値を引き継ぐときは、パ ラメータを設定して受け渡しを行えばよ いのである。  いかがだろうか。この内容も、RPG プログラムを開発したことのある人に とっては、それほど難しいことではない はずだ。 最後に  今回いくつかRPG のコーディング例 を紹介した。どうであっただろうか。ど れも難しい内容ではないので、RPG プ ログラムの開発経験がある人ならば、す ぐに理解できる内容であったと思う。  私がそうであったように、これまで Web アプリケーション開発に壁を感じ ていたRPG プログラムの開発者にとっ ては、少しはWeb アプリケーションを 身近に感じられるようになったのではな いだろうか。  それでも、今回紹介した内容は、 JACi400 を使ってRPG プログラムでで きる項目の一部に過ぎない。まずは、実 際にJACi400 を使って、その性能を実 感していただきたいと思う。そして、こ れまでに培った知識とノウハウを十分に 活用できるJACi400 で、押し寄せてく るWeb 化の波に対応してほしい。 M 現在の仕事内容(詳細) SE。主にJACi400 を使ったWeb アプリケーショ ンの開発を担当しており、システムの要件定義から 納品・フォローまで行っている。 以前はRPG プログラムの開発に携わっていたこと もあり、JACi400 の開発フェーズでは、RPG プロ グラム開発の管理を行っている。また、HA ツール である*noMAX の技術サポートも担当している。