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36 Migaro Technical Award 2008 ゴールド賞 運用部間にサプライズをもたらした Delphi400 春木 治 様 株式会社ロゴスコーポレーション 管理本部 情報物流室 室長 株式会社ロゴスコーポレーション http://www.logos-co.com/ スポーツ用品・アウトドア用品(キャ ンプ用品、登山用品、海水浴用品) の製造販売を行っている。 アプリケーションの 開発経緯  以前より、運用部門から、基幹システ ムのIBM i に対してかなりの情報処理 の拡張要求があり、またシステム部門で は、グリーン画面での処理環境に限界を 感じていた。  昨今のデータ処理におけるオープン化 で、さまざまなシステム開発環境が存在 している。  ロゴスコーポレーションでは、数年前 IBM i をDB2/400 マシンと位置付け、 インターフェース、情報処理をピア Java で構築したものの、エラーの解析、 アプリケーションの拡張性、保守等々で 実際の業務に堪えうるシステムを構築す るに至らなかった。やはり、従来からの RPG 技術者が自社開発で、いきなりピ アJava を使用した構築を手がけるには 無理があったようだ。  しかし、単純にグリーン画面をブラウ ザすることだけでは、運用部門の情報処 理拡張要求は満たされない。そこで、 IBM i のデータベースとビジネスロジッ クのRPG プログラムを継承しながら、 Java のような自由度の高いインター フェースと情報処理の最適化ができる開 発環境を求めた。いろいろな開発ツール を検討したが、なかなか結果を想定する のが困難であった。  その中で、Delphi/400 のIBM i との 親和性(専用コンポーネントが豊富)と、 ミガロのテクニカルサポート(導入前に かなりのFAQ を投げた。)の対応が満 足であったので、大きく開発環境がぶれ ることはないと判断し、導入に踏み切っ た。【図1】 アプリケーション開発の 苦労と解決方法  アプリケーションの開発過程では、 Delphi/400 の書籍を買い集め、基礎的 な文法をマスターし、またコンポーネン ト等々の意味合いや利用方法は都度、必 要な時に書籍を調べるようにした。具体 的利用方法は、インターネット上にある サンプルが非常に役立ち、そのまま使え る例も多々あった。  とはいえ、今後の継続的な開発を行う ため、およびシステム部門のスキルアッ プ向上のため、構文の意味合いを理解し、 Delphi/400 をスタディしながらコー ディングするように勤めた。Delphi/400 の開発言語パスカルは、オブジェクト指 向言語であり、昨今のオープン化言語に 類似している。あまり違和感は感じな かった。  また、ミガロのサポートセンターにも 多くのFAQ を行い、敏速で丁寧な対応 であったことがシステム開発に大きく貢 献した。 アプリケーション開発詳細 1. 商品提案書の作成  システム開発の第一弾は、お客様向け の商品提案書の自動化であった。  この開発は、当社営業部門より4 .5 年前から依頼があったが、現行システム