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2008_migaro_techreport_001   46 / 136

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44 5250 のプログラムを作るのと同様の考 え方で構築することができた。 3. 開発上発生した問題とその解決方法  潟~ガロのHP に、必要なマニュアル やサンプルプログラムがあるため、ほと んど困ることなく開発ができた。とはい え、プログラミングの手法でいくつかの 不明点が発生した。 ● JavaScript の使用手法  まず、JACi400 上で、JavaScript を 使用する手法の例を挙げてみる。 現象: JACi400 でID を振った項目に、 組み込んだJavaScript が動作し ない。 原因: 一般に、ボタンのクリックは onclick イベントに記述する。だ が、onclick 時点では、JACi 側 のアクションが優先されてしま うため、動作しない。 対策: onmousedown を割り当てること によって解決した。  JACi400 のHTML に独自に組み込む JavaScript は、onmousedown や onmouseup などの発生が早いイベント に割り当ててやれば、動作させることが できることがわかった。 ●ファイルの組み込みパス  独自に外部ファイルを組み込んでいた ため、次のような留意点も判明した。 @ ファイルの組み込みパスは、WAS 上 のroot から、相対的なパスを指定す る。   '../jaci400/html/ 該当フォルダ名/ ファイル名' A ファイルの組み込みパスは、'form' 定 義以降の行に組み込む。 ●開発環境  WAS に関わる部分で、HTML の フィールド項目をAS に反映させるの に、WAS の再起動が必要であった。本 番環境においては、日常業務の稼働中に WAS を止めることはできない。そのた め、常時開発できる開発環境を用意する 必要があった。  潟~ガロに相談して開発環境を別途構 築し、開発環境で開発・テストを行い、 その後本番環境に移行するようにした。 4 セキュリティについて  「SECUREMATRIX」というワンタ イムパスワードの認証ツールを採用し た。SECUREMATRIX のポータルサイ トから、JACi400 のアプリケーション を呼び出すことにより、強固なセキュリ ティを実現している。  2 つのツール間でワンタイムパスワー ドを実現するための連携については、購 入前に、SECUREMATRIX の販売元 ネットマークスとミガロの協力を得た。 連携手法の検討ならびにテストを実施 し、実現方法を確認してあったため、導 入後は問題なく稼働が実現した。 効果と今後  今回のWeb 在庫照会のシステム開発 の一番の成果は、開発工数の削減である。  約50 画面の本システムで、以前のツー ルでは約12 人月(3 人× 4 ヶ月)だっ た開発が、JACi400 では6 人月(2 人× 3 ヶ月)と半減した。  この要因として、JACi400 は新たな スキルを習得することなく、汎用的な技 術であるHTML、RPG で簡易に開発が できたことと、潟~ガロのHP のTIPS やFAQ、テクニカルサポートを有効に 活用したことが大きい。  本システムは、今秋を目処に随時展開 中である。  また、昨今、Web よりオーダーを入 力したいという案件・要望が増加してい る。取引先のニーズにすばやく対応する ことがビジネスの大きな鍵となっている 現在、JACi400 は、今後有力な開発ツー ルとなると予想される。 M