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54 Migaro Technical Award 2008 優秀賞 2つの大きな狙い  技研化成株式会社は今回、2 つの大き な目的によりシステム再構築を実施し た。2 大目的とは、@積水化成品工業グ ループのメリット享受と、A当社システ ムのスリム化である。特に後者は、導入 前1251 ジョブ→導入後700 ジョブを実 現した。 @積水化成品工業グループのメリット享受 ・ IBM インフラへの移行による、グルー プインフラの統一 ・情報の同質性によるメリット ・連結経営の推進 ・効率化、スピードアップ Aシステムのスリム化 ・開発生産性向上、開発コスト削減 ・スピードアップ ・コスト削減 ・業務効率化 ・現場ニーズへの対応 ・顧客満足度の向上 アプリケーション開発の 苦労点と解決方法  当社基幹システムは、EDI 受注によ る自動ピッキング・自動倉庫へのデータ 連携・自動発注FAX 連携など、多様な インフラとの連携、営業実績のすばやい 把握、情報の迅速な共有化が必須であっ た。  また、24 時間365 日の稼働が前提で あり、停止のないシステム構築が必要で あった。 解決戦略 @ 自動ピッキング処理の共通化。Delphi のメニューからの起動により、多種多 様な顧客へのピッキング帳票出力を 実現。 A 関西流通センターとの連携は、入荷検 品入力でのFTP 転送を組み合わせ、 リアルな連携を実現。 B 自動発注FAX は、Delphi/400 から FAX Press のデータ連携により、自 動化を実現。 C 営業実績の把握は、Delphi とVB Report の組み合わせにより、各営業 担当による実績資料作成を実現。 D Delphi の特徴であるタブ切替、画像 の表示の機能を活用し、データを提 供。 具体的な実現施策 @自動ピッキング処理の共通化  多種多様のピッキング条件、ピッキン グ帳票を分析分類し、条件をファイルに パッケージし、共通プログラムで処理す ることにより流れを統一した。とともに、 Delphi も1 画面の指示で、複数ピッキ ングの処理が可能となった。  この機能を構築したことにより、新規 の顧客の発生に対してはファイル登録す ることですみ、プログラム作成が減少し た。Delphi においても、メニューへの 指示画面を登録するのみで対応できる。  自動ピッキングも、Delphi/400 で起 動しているCL をIBM i のバッチに投 入することにより、同一プログラムを活 用することができる。 技研化成の 新基幹システム再構築 藤田 健治 様 技研化成株式会社 管理部 情報システムグループ グループ長 技研化成株式会社 http://www.gikenkasei.co.jp/ プラスチック容器の総合メーカーと して商社機能、ディーラー機能をあ わせ持ちながら、幅広いサービスを お客様に提供している。 省資源化の代表であるPSP をはじ めとする軽量化容器に積極に取り組 み、環境面にも配慮したサービスの 提供を行っている。