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2009_migaro_techreport_001   34 / 80

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32 岩田 真和 株式会社ミガロ. RAD事業部 技術支援課 ●はじめに ●JavaScriptの活用 ●Web APIの活用 ●JACi400とのマッシュアップ ●JACi400アプリケーションの可能性 はじめに  ミガロ.のWeb アプリケーション開 発ツールの1 つである「JACi400」。こ れはRPG/COBOL といった現有プログ ラムスキルやDB などの既存資産を生か して、スムーズなWeb アプリケーショ ン開発を可能にしてくれる製品である。  2008 年のテクニカルレポートをご覧 いただければ、比較的少ない工数で開発 が可能なことや、開発自体の容易性など、 そのメリットをご理解いただけると思 う。  しかしながら、実際JACi400 を手に してWeb 開発をスタートされたお客様 の要望は、その“容易性”という視点に とどまらない場合が多い。BtoC、BtoB のやり取りに使用されるWeb アプリ ケーションの場合はもちろんだが、社内・ 事業所間などで使用される場合にも、 “Web としてのユーザビリティ”という ものが追求される必要がある。それはお 客様が求められている「Web 化」の中に、 このユーザビリティが前提となっている という意味である。  さらに今後は、一般的に「Web2.0」 と呼ばれる、新しいWeb 技術を取り入 れたいという要望も増えるであろう。そ れは、これからのWeb ユーザビリティ を考えると、どうしてもWeb2.0 の技術 が外せなくなってきているからである。 その際、JACi400 により、どの程度そ の要望に応えることができるのか、とい うのは気になるところかと思う。  本稿は上記のような、現実にある要望 と、これから多くなるであろう要望に対 する回答になればと考えており、考察を 行っていく。  内容は、参考ソースやサンプル画面の 紹介も交えて「JavaScript の活用」「Web API の活用」「JACi400 とのマッシュ アップ」「JACi400 アプリケーションの 可能性」という4 つの段階に分けて解説 する。  結論的には、JACi400 というIBM i 専用のツールを利用しても、一般的な Web 技術がへだたりなく利用可能とい うことをこのレポートで強くお伝えした い。すでにご使用の方々は、あらためて JACi400 の可能性にご興味を持ってい ただければ幸いである。もちろんWeb に精通されている方々なら、JACi400 環境でも自由なWeb アプリケーション 開発が実現可能だということをさらに確 信されるだろう。  ※ 本レポートの内容はどちらかというと、JACi400 の応用的な使い方が中心になっている。JACi400 の基本的な使用方法(Web画面とIBM i との連携) については、ここでは詳細に紹介していない。   基本的な使用方法は、2008 年発行のテクニカル レポートや、ミガロ.のホームページをぜひご覧 いただきたい。 ※ 本稿で紹介しているコードは、実行確認をしてい るものであり、できるだけそのまま使ってもらえ るように心がけた。環境によっては、カスタマイ ズが必要な場合があることをご了承いただきた い。 JACi400環境でマッシュアップ! ―本格的なWeb2.0をJACi400で実現しよう! これからのWeb ユーザビリティを考えると どうしてもWeb2.0 の技術が外せない。その際、JACi400 により どの程度要望に応えることができるか その回答を考察する。 略歴 1984 年7 月7 日生れ 2007 年京都学園大学経営学部卒 2007 年04 月株式会社ミガロ.入社 2007 年04 月システム事業部配属 2009 年09 月RAD 事業部配属 現在の仕事内容 JACi400 やDelphi/400 などの開 発経験を経て、現在はJACi400 の サポート業務を担当。