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2009_migaro_techreport_001   42 / 80

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40 イル(ロゴデザインイメージなど)をアッ プロードし、JavaScript によりT シャ ツとアップロードした画像を組み合わせ たイメージ(T シャツの完成イメージ) を確認することができる。【図7】 Bタブ「ご注文内容の確認をする」  最後に、確認画面に移る。この時点で はまだIBM i には情報を渡していない。 今まで入力された情報はすべて隠し フィールドに存在しているので、その値 を確認情報として出力している。注文確 定のOK ボタンを押して注文を完了さ せる。  応用したいツールがFlash であって もWeb API であってもAjax であって も、結局はその隠しフィールドに値が入 力される。そこからの処理はJACi400 の通常機能であり、JACi400 だから複 雑なロジックが必要になる、といったこ とは発生しない。  なお、ブラウザとしての画面遷移は最 後の1 回だけになる。そのほかは、タブ 形式で徐々に右に移っていくという視覚 的にわかりやすい流れになっている。 【図8】  実際のアプリケーションでは、このよ うに各種の技術を必要以上に盛り込むこ とは実用的とは言えないだろう。とはい え、今回のプログラムにより、JACi400 環境において、Web2.0 と呼ばれるよう な先進の技術との連携の可能性が確かめ られた。 JACi400アプリケーション の可能性  今後は、今まで以上に基幹システムと Web システムが統合していく社会が訪 れる。しかも、それは金融/ 銀行業やネッ ト販売業、ネットサービス業といった、 Web システム自体が基幹システムと なっている業界だけの話ではない、と言 われている。  これは、多くの企業がこれまで見てき た「Web =情報発信」の常識が変わろ うとしているということである。情報発 信を超える可能性がWeb にはある。  そんな中、JACi400 というツールに 注目していただくメリットとしては、次 のようなことが考えられる。 ・ IBM i のメリットを最大限に生かした Web アプリケーションの実現 ・基幹システムとのシームレスな連動 ・開発コスト、運用コストの削減  そして、本稿で取り上げ、ここまで考 察を加えてきた以下のポイントにより、 JACi400 の利用方法も今後、大幅に広 がっていくと思われる。 ・ あらゆるWeb ツールとの連携による 可能性  さいごに、本レポートを執筆して、あ らためてJACi400 が初級者から上級者 まで扱えるツールだということがわかっ た。さらにWeb 初心者だからこそ、 JACi400 によって、IBM i 上から直接 データを配信し、今までにない新しい価 値を創出することもできる。そういった ユーザーの方々が増え続けることを願っ ている。 M 現在の仕事内容(詳細) JACi400 やDelphi/400 などの開発経験を経て、現 在はJACi400 のサポート業務を担当。 幅広いバックボーンを備えたSE を目指し、日々業 務に邁進中である。今後はさらにCSS やJavaScript、 Ajax、その他Web に関する知識を高めたい。