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2010_migaro_techreport_001   72 / 84

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70 分のみで、他の部分はクライアント/ サーバー形式のコーディングと全く同じ である。  詳しい記述は、ソースを見ていただき たい。【ソース1】  このように作成されたCGI アプリ ケーションを実行すると、画面のように、 PDF が表示される。【図5】 ● CGI アプリケーションへのアクセス  作成したCGI アプリケーションにブ ラウザからアクセスする際は、以下のよ うなURL でアクセス可能である。  URL の構成については、前述の図を 参照してほしい。【ソース2】 http:// サーバー名/ スクリプト名/Path info?Query=***** (4)ISAPIアプリケーションからの 実行  ISAPI アプリケーションから呼び出 す場合は、NewWindow メソッドを使 用してCGI アプリケーションを起動す る。【図7】  Pathinfo の値やQuery の値を呼出時 に変えることによって、CGI アプリケー ションの処理を分岐させることができる。  ソース例に示すように、CGI アプリ ケーションのURL で「ESTCODE= 0011」の「0011」の部分を見積番号と した場合、CGI アプリケーションを呼 び出す際には、「0011」の部分にISAPI アプリケーションで指定された見積番号 を指定することで、対象の見積書を出力 することができる。 セキュリティ管理  PDF やExcel ファイルなどをそのま まブラウザ上で表示するためには、 Web サーバーの公開された範囲にファ イルを配置しなくてはいけない。だが、 実際に機密情報や個人情報などが記載さ れているようなファイルを、Web サー バー上に置くことは不可能である。  しかし、CGI アプリケーションを介 した場合は、Web サーバー上で公開さ れていないファイルに対してアクセスす ることが可能となる。CGI 内部に、ユー ザー認証の処理を組み込めば、限定され たユーザーに対してPDF 表示を実現す ることができる。 最後に  Web アプリケーションを構築する上 で悩みの種であった帳票出力を実装する 方法について、その解決策の1 つとして、 今回「ISAPI アプリケーション」+「CGI アプリケーション」の構成でPDF 出力 結果をブラウザへ表示するという仕組み を紹介してきた。  ここまでご覧いただいて、Delphi/400 でCGI アプリケーションを開発し、 VCL for the Web で開発したISAPI ア プリケーションと連携させることで、 PDF の出力が簡単に行えることがお分 かりいただけたであろう。  今回紹介した例はPDF 出力であった が、CGI アプリケーションの作り方次 第では、Excel 形式への出力やCSV 形 式への出力を行うことも可能であるの で、PDF 出力以外の方法についても、 ぜひともチャレンジしていただきたい。 今回の内容が、Web アプリケーション からの帳票出力方法の参考になれば幸い である。 M