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2010_migaro_techreport_001   78 / 84

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76 (8)再生ボタンが押された処理では、 Movie プロパティにYouTube のURL とあわせて画面で入力された動画のID をセットして、Play メソッドでFlash の再生を行う。【ソース5】 YouTube のURL http://www.youtube.com/v/  指定するID は、YouTube で公開さ れている動画に設定されているID であ る。例えば、次のURLはGoogleストリー トビューのYouTube 動画のURL であ り、「v/」以降の文字列がID である。 http://www.youtube.com/v/XD_4WS wkWEU  なお、YouTube 動画上を右クリック してポップアップされるメニューから 「Copy embed html」を選択し、エディ タ等に貼り付けるなどして、ID を含む 情報を確認することもできる。 (9)最後に停止ボタンを押された時の処 理では、単純にStop メソッドを実行す るだけである。【ソース6】 (10)これだけで、簡単なYouTube プ レイヤーの完成である。早速実行して Flash の再生を試してみよう。【図10】  なお(9)に関連して、ShockwaveFlash 自体に「Stop メソッドを実行しても停 止しない場合がある」という動作問題が ある。  Stop メソッドの動作を確実に解決す る場合には、本レポートの最後に補足掲 載している、ソースのクラス修正を加え ることで、Delphi/400 側で対応するこ とができるので参考にしてほしい。【ソー ス7】【ソース8】 4. まとめ  このYouTube 動画再生アプリケー ションの開発は非常にシンプルで、簡単 にFlash の再生操作機能を実現するこ とができた。  もちろんFlash の再生プログラム自 体を自身ですべて開発しようと思えば、 複雑で高度なプログラムが必要だが、 Delphi/400 のActiveX コントロールの 自動取り込み機能によって、それらの開 発はほとんど必要としない。  本稿のアプリケーションはYouTube の動画を再生する機能だけであるが、 Movie プロパティにFlash ファイルを 設定すれば、通常のFlash も再生する ことができる。つまり、Web ページ同様、 Delphi/400 のアプリケーションも、画 面にFlash 動画などを組み込んだ見た 目のよい画面を作ることが可能なのであ る。【図11】  また、最近ではFlash を利用したプロ グラムで、「Flex」と呼ばれるプログラ ム(ActionScript)を組み込んだFlash もある。これらと連携したアプリケー ションの開発も面白いだろう。【図12】  このFlash の連携だけでも、Delphi/ 400 アプリケーションには、さまざまな 開発の可能性が含まれているのが分か る。他のActiveX コントロールの利用 や今後の開発において、ヒントや参考に していただければ幸いである。 M