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migaro_tech2012   24 / 100

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22 業務課題  取引先との取引開始にあたって、取引 稟議書を担当者から直属上司へ回してい るが、手書きであるため決裁スピードに 欠けている。また、「月次締切まで日に ちが足りない」という理由で承認フロー を無視したり違反する例が見られる。コ ンプライアンスを徹底させたい。 技術課題  当社のDelphi/400 開発者が1 名とい うこともあり、ワークフローのルート変 更やユーザー増減の都度、Delphi/400 のソースを変更しなくても済むよう AS/400 のデータベースを使い、ユー ザー管理の運用をDelphi/400 開発者以 外でもできるようにする。  Delphi/400 では、ユーザーID とパ スワードを入力し【図1】、関係する取 引先の文書を表示させ【図2】、そこで 意見入力をする。【図3】  文書登録ボタンを押すと、メールの新 規文書作成画面が表示される。承認して もらうユーザーのアドレスをデータベー スから読み取り、宛先に自動表示する。 【図4】 技術課題の解決策  データベースのフィールドには、ID、 パスワード、自己アドレス、次承認者ア ドレスがある。Locate でID、パスワー ドのフィールドの内容を読み込む。 True であれば申請中DB から関係する 所属のデータを表示する。【ソース1、 ソース2】  登録ボタンを押すことで申請中DB の 更新を行う。「お知らせメールを作成し ますか?」のメッセージに対し「はい」 をクリックすると、メーラー(Notes) の起動を確認し【図5、ソース3】、起動 していない場合はメッセージを表示する 【図6、ソース4】。  Notes が起動していれば、次承認者の アドレスが宛先に表示され、申請者名と 取引先名がパラメーターで渡され本文に 表示される。【図4】 業務課題解決と効果  Delphi/400 による取引先申請システ ムが完成し運用を開始したところ、ユー ザーの中に、ワークフローを厳守しない と取引先との取引が開始できないという 意識が芽生えたようである。そして現在、 承認のルールは100%厳守されるように なっている。これまで、ややルーズな点 もあった取引先の管理であるが、 Delphi/400 によるシステム化で改善さ れ、よかったと思っている。 M Migaro.Technical Award 2012 優秀賞 取引先申請システムでの稟議書作成ワークフロー 大崎 貴昭 様 森定興商株式会社 システム運用部 係長 森定興商株式会社 http://www.morisada.jp/ 創業は1927(昭和2)年。パイプ 問屋としてスタート。現在は、各種 パイプ・鋼材・建材・住宅機器・空 調機器などを販売する。愛知県名古 屋市の本社のほか、東京・大阪・福 岡に拠点がある。2011 年に初めて の海外現地法人「ベトナムモリサダ」 を設立。今後はグローバル展開も視 野に入れる。商事部門の他に製造部 門・不動産部門がある。 部門 2