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migaro_tech2012   44 / 100

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42 Studio\6.0\bin ・dbxdrivers.ini  配布先はEXE と同じフォルダで、 InstallAware では予約語$TARGETDIR $ を指定する。また、配布元はDelphi/400 のバージョンにより異なり、以下のさら に各フォルダに存在する。 C:\Documents and Settings\All Users\ Documents\RAD Studio\dbExpress (VXE) .\dbExpress \8.0 (V2010) .\dbExpress \7.0 (V2009) .\dbExpress ● V2007  一方、Version2007 の場合、2 つのファ イルを配布する。1 つはVersion2009 以 降と同様に、Midas.dll である。もう1 つ はdbxadapter30.dll である。 ・Midas.dll ・dbxadapter30.dll (V2007) C:\ProgramFiles\CodeGear\RAD Studio\5.0\bin  前述の「2-2. セットアップ・アーキテク チャ」で、これらのファイルの配布を指 定する。Midas.dll を指定した場合、図13 のようになる。【図13】 4.BDEでのポイント  実はBDE はdbExpress と異なり、 ファイルの配布ではなく、マージモ ジュールを使用して実現している。 BDE は多くのファイルから構成されて おり、マージモジュールを組み込むだけ で、各ファイルや配布先の指定も不要で BDE 環境が作成される。  詳細は、以下のサイトを参照してほし いが、マージモジュールは、Delphi 開 発元のエンバカデロ・テクノロジーズの サイトよりダウンロードして入手する必 要がある。また、ダウンロードする際に は、Delphi の使用許諾を取得したユー ザー名(もしくはemail アドレス)と パスワードも必要になる。 【ミガロ. HP 「Delphi/400 Version2007 以降のBDE マージモジュールの追加方法」】 https://www.migaro.co.jp/contents/ p r o d u c t s / d e l p h i 4 0 0 / f a q / t e c . html#q47 【登録ユーザー向けダウンロードページ − BDE Merge Module for RAD Studio 2007-XE2】 http://cc.embarcadero.com/myreg  マージモジュールの使用方法は、まず、 ダウンロードしたマージモジュール BDE_PRO.Msm を、適当なフォルダに コピーする(C:\Program Files\ Common Files\Merge Modules など)。  その後、InstallAware でマージモ ジュールを指定する。これは、[配置| マージモジュール]のステップで、上記 のフォルダにコピーしたBDE_PRO. Msm を指定する。【図14】  注意するポイントは、マージモジュー ルを含めた場合には、ビルドの種類で「圧 縮されていないディレクトリ」を選択す ることである。圧縮されるタイプでは、 生成されたインストーラからBDE が正 しくインストールされないケースがあ る。 5. Delphi/400インス トーラの呼び出し  InstallAware には、インストールの 前や後などのタイミングで、指定したプ ログラムを呼び出す機能が存在してい る。この機能を利用して、さらに Delphi/400 のインストーラ(Setup. exe)を呼び出してみよう。  Delphi/400 のインストーラはCDROM にあるが、InstallAware から CD-ROM を参照する場合、予約語を追 加して使用できるようにする必要があ る。この予約語により、端末ごとにドラ イブが異なっても参照可能になる。  CD-ROM を参照する設定を行うには 最初に、前述の「2-2. セットアップ・アー キテクチャ」の「ファイル」のステップ を用いる。「ターゲットフォルダ」上で 右クリックし、「システムフォルダの追 加」を選択する。表示されたダイアログ 上で「CD-ROM パス」を選択して登録 すると、$MYCDPATH $が追加される。 (ここではターゲットファイルを指定す る必要はない)。【図15】  次に、Setup.exe の呼び出しを指定す る。ツリーメニューの[拡張オプション |プログラムを実行]を選択する。実行 プログラムの一覧が表示されるので、そ こで右クリックし「新規」を選択すると、 ダイアログが表示される。【図16】  このダイアログでは、次の項目を指定 する。 ・「プログラムファイル」  配布したファイルを指定する場合は [ブラウズ]ボタンから選択するが、今 回のように、CD-ROM のSetup.exe を 指定する場合には、$MYCDPATH $\ SETUP.exe と直接入力する。  なお、変数$MYCDPATH $を有効に するには、上記の[セットアップ・アー キテクチャ|ファイル]のステップで追 加した$MYCDPATH $のフォルダが存 在していなければならない。登録しない まま、ここで直接、実行プログラム名で 指定しても動作しない。 ・「スケジュールの実行」  今回は「インストール後」とする。な お、BDE の場合は、Delphi/400 より先 にBDE がインストールされていなけれ ばならないため、必ず「インストール後」 とする。 ・「プログラムが終了するまでお待ちく ださい」のチェックボックス  チェックを入れることで、呼び出した プログラムが終了するまで、インストー ラが待機する。  以上を設定した画面が図17 である。 【図17】  ビルドして作成されたインストーラを 実行すると、指定したdbExpress や BDE のファイルの配布後、さらに Delphi/400 のセットアップ画面が起動 する。そこで、通常どおり、画面の指示 に従って進めていくと、Delphi/400 が インストールされる。