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migaro_tech2012   94 / 100

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92 が返ってきてからとなる。一方、非同期 型の通信は、サーバからの応答を待たず、 そのまま次の処理が実行される。非同期 型処理のメリットは、容量の重いデータ を取り扱う場合にも、サーバからの応答 が完了する前に次の処理を実行できると いう点が挙げられる。 補足3. 非同期型通信について  同期型と違い、非同期型通信では、サー バからの応答状況を手動で管理する必要 がある。  サーバからの応答状況を知るに は、onreadystatechange というプロ パティを使用する。このプロパティで 設定した処理は、サーバからの応答状 況が変化するたびに実行される。ま た、サーバからの応答状況を知るには、 readyState とstatus というプロパティ が用意されており、このプロパティ値を onreadystatechange によって実行され る処理で調べることで、データの取得が 完了したタイミングで次の処理を実行で きる。これらの処理を行っているのが、 ソース8 のAである。【ソース8】  サーバより返ったデータは、response Text で文字型として取得できる。これ をソース1 のAで記述しているタグ要素 の代わりに、ChildTag へ代入すれば、 取得した外部HTML ファイルを、ポッ プアップとして表示することができる。 5. まとめ  ポップアップは、さまざまな場面にお いて活用することが可能である。JC/400 の標準機能を用いて、マスタ検索などを 実現する方法と、JavaScript を用いて、 DB との連携を必要としない簡易な画面 を実現する方法の2 種類を紹介させてい ただいた。  この2 つを場面によって上手に使い分 けることで、Web システムで実現でき る機能の幅は大きく広がっていくだろ う。Web 画面と聞くとブラウザによる 制約が大きいというイメージを抱かれる 方が多いかもしれないが、JavaScript をうまく活用することができれば、思っ た以上に柔軟にさまざまなことをWeb で実現可能にできる。  昨今は、HTML5 の登場により、 Web での可能性がさらに広がっている。 本稿を第一歩として、成長を続ける Web の世界へ飛び込んでいただければ 嬉しい。 M