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migaro_tech2013   90 / 100

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88  作成方法は、これも先の「ユーザーメ ニューオプションの作成」と同様の項目 内容で、「メニューオプションの作成」 になっている。【図9】  具体的には、この機能では、登録した アプリケーションを、メニューグループ として作成しておくことができるのであ る。  そして、作成したメニュー(グループ) を利用するには、ユーザーにアプリケー ションを登録する際に、図4 のA「起動 アプリの種類」で「* MENU」を設定 する。また、D「メニュー設定」には、 作成するメニュー(グループ)名を指定 する。  なお、図10 のように「ユーザーメ ニューの変更」画面からも設定できる。 【図10】  では、JC/400 にログオンしたときの メニュー表示を見てみよう。  図11 のように「* MENU」として 登録されたメニューは、1 つのメニュー グループとして実装されており、クリッ クするとメニューグループを展開するこ とができる。【図11】  このように、メニューグループで登録 をしておけば、ユーザープロファイルご とに複数アプリケーションの登録作業を 行う必要がなくなる。作成したメニュー グループを設定するだけで、同じメ ニューを設定することができる。  もちろんアプリケーションを追加・変 更する場合は、このメニューグループ自 体を変更すれば、すべてのユーザーに適 用される。  以上のように、JC/400 ではこうした ユーザー管理・メニュー管理を提供して いる。それらを活用することで、Web アプリケーションで大人数のユーザー管 理する場合でも、運用の手間がかからな いようになっている。 3.ログオン方式と メニュースキップ機能  ここまでユーザー管理とメニュー管理 の方法について紹介してきたが、ここか らはIBM i へのログオン方式について 説明する。  ログオンには大きく2 種類の方式がある。 ので、セキュリティ的にも安心できる。 ・起動アプリケーションの種類  ここで、図4 のA「起動アプリの種類」 について、便利な機能を追加で紹介して おきたい。  先の説明ではRPG/COBOL アプリ ケーションを「* PGM」として登録し たが、ファイルサーバーやWeb サーバー 上のファイルを起動する場合の「* PCFILE」やWeb サイトなどのURL「* URL」を登録することもできる。  設定方法は、図4 のE「起動ファイル」 に、ファイルパスやURL を設定するだ けである。  これらの機能を活用すれば、JC/400 でログオンしたメニューから、サーバー 上に配置しているPDF やExcel 資料を 起動したり、EXE アプリケーションを 起動することができる。また、ホームペー ジや他のWeb アプリケーションを、メ ニューから起動・連携するといった使い 方も可能である。【図7】 メニューの処理  次に「2. メニューの処理」を取り上げ、 メニューの管理や運用について説明す る。  Web アプリケーションは大人数で運 用する場合も多い。そうした場合、例え ば100 ユーザー分のユーザープロファ イルに対して、個別にアプリケーション の設定登録をしていく作業していてはか なりの時間がかかってしまう。  もちろんJC/400 には、ユーザー登録 情報をメニューごとコピーできる機能を 備えている。しかし、登録後にアプリケー ションを追加・削除する際には、やはり ユーザー数分の手間がかかってしまう。  そこで、大人数のユーザーメニューを 管理する便利な機能として、前述の図1 の管理メニューから「2. メニューの処 理」を使用する。 ・メニューグループ  この機能で、先の「3. ユーザーメ ニューの処理」のアプリケーション登録、 メニュー設定と同じように、「2. メ ニューの処理」から「メニューの作成」 画面でメニューグループの作成を行う。 【図8】 に登録していく。【図3】 ・アプリケーション登録  アプリケーション登録は、F6 で図4 の「ユーザーメニューオプションの作成」 画面に遷移して指定を行う。指定する内 容は、以下のようになる。【図4】 @ 「メニュー番号」で、メニューの順番 を設定する。 A 「起動アプリの種類」では、通常 JC/400 で開発したRPG/COBOL ア プリケーションを登録するため、「* PGM」を設定する。(他の指定につい ては、後述するのでここでは割愛す る。) B 「メニュー上の表示」では、見出しに 設定した名称で、メニュー画面での表 示名を指定できる。 C では、JC/400 で開発したRPG/ COBOL アプリケーションのプログラ ム名やライブラリ名、初期プログラム (環境設定CL)を設定する。  ここまでの内容で登録すると、ユー ザーメニューに新しいアプリケーション が登録される。【図5】  以上の設定で、JC/400 のWeb アプ リケーションのユーザー登録、メニュー 設定は完了である。では実際に、 JC/400 にログオンしてみよう。  JC/400 のログオン画面から登録した ユーザープロファイルでログオンを行う と、図5 で登録したメニューが自動で表 示できる。さらにメニューをクリックす ると、図4 のD「メニュー設定」で指定 したアプリケーションが起動する。 【図6】  これがJC/400 での基本的なユーザー メニューの登録管理方法になる。  ユーザーごとに使用できるアプリケー ションを設定できるため、柔軟にメ ニューを制御することができる。また、 運用管理上もユーザープロファイルで IBM i 上の一括管理ができるため、 IBM i の機能を有効に活用できる。  例えば、ユーザープロファイル自体を 無効に設定すれば、JC/400 でもログオ ンを規制することができる。また、ライ ブラリやファイルのアクセスもユーザー プロファイルの権限範囲で制約が有効な