Tips1 Delphi/400開発環境について
Delphi/400を使用してアプリケーションを開発するためのポイントをまとめました。 アプリケーションを初めて開発される場合は、まずこちらをご参照ください
 
開発環境について
Delphiの開発環境は、エディタ、デザイナ、コンパイラ、デバッガをまとめた統合開発環境です。Delphiでのプログラミングは、この統合開発環境を使用して行います。
Delphiは、最適化されたネイティブコードファイル(.exeや.dll)を生成するネイティブコンパイラを搭載しているため、インタプリタ実行モジュールに比べるとパフォーマンスが飛躍的に向上しています。
一般的に、ビジュアル開発環境で提供されている部品(コンポーネント)の多くはブラックボックス化されていてカスタマイズや再利用が困難です。しかし、Delphiでは標準コンポーネントもDelphi言語で作成されているので、添付されたソースを利用してカスタマイズや再利用等の拡張を簡単に行えます。
フォームやプロジェクトをテンプレート化(オブジェクトリポジトリ)したり、ビジュアル操作で再利用することが可能です。
共通の手順でさまざまなデータベースにアクセスするためのデータアクセスメカニズム『BDE(BorlandDatabaseEngine)』を利用できます。
Delphi/400とは、Delphiの優れた開発環境を、iSeriesに対応させた製品のことです。
DB2/400内のデータやRPG/COBOL等のプログラム、MSGQ、DTAQ等の特有な機能や、iSeriesの既存資産を有効活用することが可能です。
Delphi/400はiSeriesのセキュリティを100%活用できます。
 
Delphiとは
Delphiとは、32ビットアプリケーション開発が可能な、オブジェクト指向のビジュアルプログラミング開発のためのソリューションです。

Delphiを起動すると、IDEと呼ばれる統合開発環境が開始されます。IDEにはアプリケーションの設計、開発テスト、デバッグ、配布に必要な全てのツールが用意されているので、プロトタイプを短期間に作成でき、開発期間を短縮することができます。

VCL(ビジュアルコンポーネントライブラリ)を利用したコンポーネント(部品)によるプログラミングにより、エンドユーザーコンピューティングを考慮したインタフェースの構築も容易に実現する事ができます。

また、Delphiの提供する様々なデータベース対応のコンポーネントと、SQL-Linkと呼ばれる高速なミドルウェアにより、簡単にデータ処理を行うプログラムを作成できます。SQL-Linkドライバとして、InterBase、Oracle、Microsoft SQL-Server、IBM Universal Database Server、Informix、Sybaseなどが用意されています。

これらの機能を使用することで、WindowsベースのC/Sシステムを短期間に実現でき、SQL-Linkドライバを利用すると、対応できるデータベースの変更を容易に行うことができます。これは、SQL-LinkをとりまくデータベースエンジンであるBDE(Borland Database Engine)が、様々なデータベースに対して共通の手順でアクセスできる機能を備えているためです。この機能により、複数のデータベースにシームレスにアクセスするプログラムの作成が実現できます。

 

Delphi/400とは
Delphi/400とは、Delphiの持つ操作性、メンテナンス性、再利用性をそのままに、信頼性の高いiSeriesをサーバーとするC/SシステムやWEBシステムを構築できる開発ツールです。

iSeriesの持つ信頼性を最大限に利用するための様々な機能が用意されており、5250画面のシステムをGUI環境へ移行できる信頼性に優れた製品です。

Delphi/400には、iSeriesとPCとを接続できる独自のミドルウェアが提供されています。すべてのデータ操作はこのミドルウェアを通じて行われ、高速なデータアクセスが可能です。また、クライアントPCからバッチ処理でiSeries上のRPG/COBOLなどのモジュールを呼び出す機能、CLコマンドの発行、キューイング操作、レコードレベルのロックなどが可能で、柔軟性に富んだアプリケーション開発が行えます。