Tips2 コンポーネントの役割
Delphi/400での開発時に使用するコンポーネント(※注)の役割について

(※コンポーネント:プログラムの汎用的な部分を部品化したもの)
 
コンポーネントの役割
Delphi/400は、ビジュアル開発環境の中でWindowsアプリケーションの設計、プログラミング、コンパイル、リンク、デバッグができるようになっています。
アプリケーション開発の基本手順
 1. コンポーネントパレットからコンポーネントを選択
 2. 選択したコンポーネントをフォーム上に配置
 3. オブジェクトインスペクタでプロパティやイベントを設定
 4. 必要な箇所にコーディングを追加
 5. デバッグ及びコンパイルの実行
Delphiで使用できるコンポーネントは標準で250個程度用意されており、ソースも開発環境に標準で提供されています。
(Delphi/400で使用できるコンポーネントのソースについては提供されておりません。)
標準で用意されているコンポーネントは、ほとんどがDelphi言語で記述されているため、ソースをカスタマイズして独自のコンポーネントを作成できます。
新たにコンポーネントを作成することも簡単にできます。
 
コンポーネントを使用した開発
VCL(ビジュアルコンポーネントライブラリ)はIDE(統合開発環境)と連携して、アプリケーションの開発を迅速に行うことができます。このVCLのクラスも、プロパティ、メソッド、イベントに基づいています。
各クラスには、データメンバー(プロパティ)、データを操作する関数(メソッド)、クラスのユーザーとの対話方法(イベント)が含まれています。コンポーネントライブラリはDelphi言語で記述されていますが、VCLはWindowsAPIに基づいています。

 

コンポーネントのプロパティ
プロパティとは、コンポーネントの属性のことです。プロパティではオブジェクトのフォントや色などの表示形式や入力の可/不可など動作を設定します。
例えば「Visible」プロパティでは、オブジェクトを画面上に表示するかどうかを指定できます。
コンポーネントのイベント
イベントとは、アプリケーション実行時に発生した動作のことです。例えば、フォームを表示したとき、ボタンをクリックしたときなどがあります。イベントが起きたときに実行するコードをコードエディタで入力します。
コンポーネントを作成するには
新しいコンポーネントを作成する方法)
 a. コンポーネントウィザードによるコンポーネントの作成
 b. 手作業でのコンポーネントの作成

上記どちらの方法でも、最小限の機能を持つコンポーネントを作成できます。
作成されたコンポーネントは、コンポーネントパレットにインストールすることで他のコンポーネントと同じように利用できます。作成されたコンポーネントは多くの機能を追加修正したり、他の開発環境で利用することも可能です。