Tips5 コーディングについて
Delphi/400の開発言語は、Object Pascalです。
 
コーディングについて
Delphi/400には数多くのコンポーネントや関数が用意されており、これらを使いこなすことで広範なアプリケーション開発に対応できます。
しかし、慣れないうちは完全な文法を覚えたり、関数引数の型を見つけ出すのが大変かもしれません。Delphiで用意されている、オンラインヘルプで使い方を検索したり、コード数文字を入力すれば表示される入力支援機能を利用すると、スムーズに開発を進めることができます。
プログラムコードの記述は、Object Pascalを使用します。
Object Pascalとは、オブジェクト指向プログラミングを行うために、Pascal言語を拡張した言語のことです。
 
コーディング方法について
Delphiではフォームが開発の中心になります。
Delphiを起動すると、新規プロジェクト、フォームが自動生成されますが、これはワープロソフトの場合と似ています。ファイル(プロジェクト)が作られ、その中に白紙の用紙(フォーム)が作られます。この1枚の紙が1画面に当たるので、そこへコンポーネントを配置し外観を整え、コーディングで動作などを記述します。必要ならば用紙の追加(フォームの追加)を行い、アプリケーションを作成していきます。

コードの入力には、コードエディタを使用します。コードエディタとは、テキストエディタのことで機能がいろいろと充実しています。
コードテンプレート
  コードテンプレートとは、IF、FOR、WHILE、CASEなどのような頻繁につかう構文を手作業で入力する代わりに、自動的に入力させる機能です。
たとえば、ifと入力した直後に[CTRL]+[J]を押すと、単純なif文やbegin〜end付きのもの、else節のあるものなどのリストが表示されます。ここから適当なものを選べば、対応するプログラムコードが埋め込まれ、ifの直後にカーソルが移動します。
コード補完
  コード補完は、フォーム上のコンポーネントなどオブジェクト名の直後にピリオド(.)を入力すると、プロパティやメソッドの名前をリストアップしてくれる機能です。
ツールチップ式評価
  Delphiでは、プログラムをデバッグのために停止させているとき、マウスカーソルを変数やプロパティの上に移動させると、自動的にその値がツールチップとして表示されます。ここでは、オブジェクトや変数、定数などさまざまな式を評価できます。
アプリケーション画面の設計方法)
 1. Delphiを起動してフォームを自動生成
 2. フォームにオブジェクトを配置
 3. オブジェクトインスペクタを使ってプロパティやイベントを設定
 4. 設定されたイベントにコードを入力