TSpool400の使用方法
TSpool400コンポーネントを使用してスプールファイルの内容を表示する。

Delphi/400 Version6.0.20(一部改訂版 vol.1)より、日本語環境でのTSpool400コンポーネントがサポートされるようになりました。そこで、TSpool400コンポーネントの使用方法を画像付きで詳しくご説明しましょう。


STEP1 まず、Delphi6を立ち上げます。
 
STEP2 コントロールパレットから、TSpool400、TDataSource、TDBGridコンポーネントをフォームに貼り付けます。


 

STEP3 フォーム上でTSpool400のコントロールをクリックし、オブジェクトインスペクタを表示させます。[AS400Name]プロパティで、接続先のIBM i (AS/400)を選択してください。特に指定しない場合は、[Access to AS/400 Configuration]の一番上にリストされているIBM i (AS/400)に接続されます。
次に、 [SpoolName]プロパティの[…]部分をクリックしてください。

 

 

STEP4 [スプールの選択]ウィンドウが表示されます。[ライブラリ]右のプルダウンボタンをクリックしてください。

 

 

STEP5 [AS/400へのサイン・オン]ウィンドウが表示されます。

 

 

STEP6 IBM i (AS/400)に接続するために、IBM i (AS/400)のユーザープロファイルとパスワードを入力し、[OK]ボタンをクリックしてください。

 

 

STEP7 もう一度、[ライブラリ]横のプルダウンボタンをクリックして下さい。接続されたIBM i (AS/400)のライブラリーの一覧が表示されます。
今回使用するスプールファイルを持ったOUTQのあるライブラリーを選択してください。

 

 

STEP8 次に、[アウトキュー]を指定してください。

 

 

STEP9 [参照]ボタンをクリックしてください。

 

 

STEP10 指定したライブラリー/アウトキュー内のスプールの一覧が表示されます。

 

 

STEP11 表示するスプールファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックしてください。

 

 

STEP12 フォーム上の[TSpool400]コンポーネントを選択し、オブジェクトインスペクタで[FormatFile]プロパティの[…]ボタンをクリックしてください。

 

 

STEP13 [New Spool File Description]ウィンドウが表示されます。

 

 

STEP14 新規sfdファイルを作成するには、適当なフォルダに適当なファイル名をつけて[開く]ボタンをクリックして下さい。ここでは、c:\TSPOOLフォルダにtest.sfdという名前のファイルを作成しています。

 

 

STEP15 [Display Spool Format]ウィンドウが表示されます。このウィンドウで、スプールファイルのデータをどう表示するかを指定します。今回は、下図のスプールファイル内のデータ部分のみ選択してみます。

 

 

STEP16 まず項目(カラム)の範囲を指定します。レコードNOの部分を選択してみましょう。
水平ルーラー上部をクリックすると2本の棒状のものが表示され、スプール内のその部分が緑色で表示されます。長い方が開始位置、短い方が終了位置を示します。

 

 

STEP17 短い棒状の方をドラッグして選択範囲を変更できます。これは、右上の[オフセット]、[長さ]でも指定できます。

 

 

STEP18 同様にして他のカラムも指定していきます。

 

 

STEP19 次に、スプールファイル内上下にある、不要部分をカットします。
垂直ルーラーの上で、マウスを左クリックしてください。斜線部分がカットされます。この棒状のものを上下にドラッグして不要範囲を変更できます。

 

 

STEP20 同様に、下部の不要なデータもカットします。その後、ウィンドウ右上端の[×]ボタンでウィンドウを閉じてください。

 

 

STEP21 フォーム上のTDBGridを選択してください。

 

 

STEP22 [TDBGrid]のオブジェクトインスペクタで、[DataSource]プロパティに「DataSource1」を指定します。

 

 

STEP23 フォーム上の[TDataSource]を選択してください。

 

 

STEP24 [TDataSource]のオブジェクトインスペクタで、[DataSet]プロパティに「Spool4001」を指定します。

 

 

STEP25 フォーム上で[TSpool400]を選択し、オブジェクトインスペクタの[Active]プロパティを[True]に設定してください。

 

 

STEP26 フォームにスプールファイルの内容が、選択した項目通りに表示されます。

 

 

STEP27 実際のアプリケーションのテストのため、「実行」を行ってください。

 

 

STEP28 このように実行できます。

 

 

STEP29 すべて保存して終了してください。

 

スプールファイルのデータを表示する手順は以上です。