TDBChartの使用方法
ここでは以下の項目についてご説明します。

・チャートの作成
・データセットと系列の関連付け
・平均値の系列の追加(関数を利用して)
・系列の移動
・系列の並び位置
・マーカの表示と非表示
・凡例の表示と非表示
・軸のスケールの変更

 

STEP1 まず、Delphiを立ち上げます。
 
STEP2 DataSource、TTable、TDBGridコンポーネントをフォームに貼り付け、チャートに表示するデータをDBGridで確認できるようにします。
ここでは支店別(SHITEN)の月毎(TSUKI)の売上数量(SU1)を持つデータを使用します。

 

 

STEP3 TDBChartを1つ、TQueryコンポーネントを2つ、フォームに貼り付けます。
Query1のSQL文で「SELECT * FROM URIAGE2004 WHERE SHITEN = '001'
」と記述します。
同様にQuery2のSQL文で「SELECT * FROM URIAGE2004 WHERE SHITEN = '002'」
と記述します。
(*DBChartで利用できるデータセットは、TTable、TQuery、TClientDataSetです)

 

 

STEP4 DBChart1をダブルクリックすると編集画面が表示されます。
[チャート]タブの[系列]タブで[追加]ボタンをクリックします。

 

 

STEP5 TeeChartギャラリーが表示されるので[標準]タブより「縦棒」を選択します。

 

 

STEP6 「Series1」が追加されました。

 

 

STEP7 [系列]タブの[データ]タブを見ると現在「乱数」になっていますが、ここで
系列とQueryの関連付けを行います。「データセット」を選択し、データセットで「Query1」を選びます。X:で横軸、Y:で縦軸に設定する項目を選びます。
(ここでは X:「TSUKI」、Y:「SU1」を選択します。)

 

 

STEP8 一旦編集画面を[閉じる]ボタンで閉じ、Query1のプロパティで「Acitve」を「True」にします。Query1の内容でチャートが作成されました。

 

 

STEP9 STEP4〜8と同様の手順でSeries2を作成し、Query2を関連付けます。

 

 

STEP10 関数を利用して、平均値を系列に追加します。「Series3」を「リボン」で追加します。

 

 

STEP11 [系列]タブで「Series3」を選択します。[データ]タブで「関数」を選び、「関数」で「平均値」を選択します。[>>]ボタンで選択可能な系列の「Series1」「Series2」を選択中の系列へ移動させます。

 

 

STEP12 編集画面を[閉じる]ボタンで閉じると、月毎の平均値が表示されます。

 

 

STEP13 Series3の平均値が前面に出て見づらいので、移動させます。[チャート]タブの[系列]タブより「Series3」を選択し、[↑]キーを押下して一番上に移動させます。

 

 

STEP14 系列の並び位置を変更します[系列]タブで「Series1」か「Series2」を選択し、複合で「併置」から「積み重ね」に変更します。

 

 

STEP15 系列のマーカ(各系列値の数値表示)の表示・非表示は各系列毎に指定できます。[系列]タブで系列を指定し[マーカ]タブの「表示」チェックボックスで指定します。

 

 

STEP16 凡例をわかりやすくするために系列のタイトルを変更します。[チャート]タブの[系列]タブで系列名から「Series3」を選び[タイトル]ボタンをクリックし、新しいタイトル名に「平均値」と入力します。

 

 

STEP17 同様に「Series1」で「心斎橋支店」、「Series2」で「京都支店」にすると反映されます。

 

 

STEP18 凡例の表示・非表示は[チャート]タブの[凡例]タブにある[表示]チェックボックスで、系列毎の凡例の表示・非表示も[系列]タブの[一般]タブにある[凡例に表示する]チェックボックスで切替できます。

 

 

 

STEP19 Y軸の売上数量の目盛は0〜800になっていますが、200〜1000に変更します。[チャート]タブの[軸]タブで軸から「左」を選択し、[スケール]タブで「最大/最小値の自動調整」チェックを外します。

 

 

STEP20 それぞれの[変更]ボタンをクリックし、最小値を「200」、最大値を「1000」と入力します。