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2008_migaro_techreport_001   76 / 136

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74 中嶋 祥子 株式会社ミガロ RAD事業部 技術支援課 Delphi/400とExcelとの連携 本稿は Delphi/400 アプリケーションとExcel をさらに使いこなすための リファレンスである。 OLE オートメーションを使ったExcel の基本的な出力方法から Excel に対する各種テクニックをまとめた。 ●Delphi アプリケーションとExcel ●基本的なExcel 出力 ●Excel 操作テクニック ●Excel のマクロ記録機能を活用 ●Excel2007 への対応 ●まとめ 略歴 1968 年2 月23 日 生 1990 年奈良女子大学大学家政学卒 2002 年株式会社ミガロ入社 2002 年11 月RAD 事業部配属 現在の仕事内容 お客様からのDelphi/400 に関す る技術的なご質問やお問い合わせに 携わっている。また、メールマガジ ン「Migaro News」やホームペー ジで、Tips など、開発に役立つ情 報を担当していることもある。 1 Delphi/400アプリ ケーションとExcel  Delphi/400 でアプリケーションを作 る場合、Excel の出力機能を利用しよう とすると、帳票機能と同じぐらい組み込 みを必要とされることが多い。  Excel を扱ううえで、専用のツール(例 えばVB-Report3.0など)を使わないケー スでは、Office コンポーネントまたは OLE オートメーションを利用すること になる。  Delphi/400 からのExcel の操作は、 プログラムソースを見ると難しく感じる かもしれない。だが、よく使うExcel 操作は決まっているので、一度習得して しまえば非常に簡単に扱うことができ る。  ここでは、Delphi/400 アプリケーショ ンからの、OLE オートメーションによ るExcel の基本的な出力方法や、Excel に対する各種テクニックを紹介しよう。 2 基本的なExcel出力  OLE オートメーションを使った基本 的なExcel の出力は、手順としてExcel とBook、Sheet を生成して、Cell に値 を書き込んでいくという手順となる。  ソースコードを用意したので、参考に してほしい。【図1】  出力するExcel の全てをDelphi 側か ら操作するのは、プログラム的にもパ フォーマンス的にも手間となる。そのた め、Excel のテンプレートを用意すると、 効率的なExcel 出力が行えるようにな る。  具体的には、テンプレートとなる Excel をファイルコピーしたうえで、そ のExcel の中から必要なCell 値の編集 だけを行う。Cell の指定は、次のよう に指定する。 Cells[行番号, 列番号]  テンプレートを利用する場合は、 Excel 起動部分を、ソースのように処理 することで指定のExcel を扱うことが できる。【図2】 3 Excel操作テクニック  ここから、Delphi/400 上でExcel を 操作する際によく使われる動作を取り上 げる。具体的なプログラムソースを交え て説明する。 @文字のフォント/ フォントサイズを設定  フォントは、Font.Name で設定する ことができる。  フォントサイズは、Font.Size で設定 することができる。【図3】 A行の高さと列の幅を設定  行の高さは、RowHeight で設定する ことができる。  列の幅は、ColumnWidth で設定する ことができる。【図4】 Bオートフィットを設定  オートフィットは、AutoFit を使い、