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2009_migaro_techreport_001   16 / 80

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14 A営業目標(EXCEL データ)のアップ ロード  従来、EXCEL で作成した営業目標は、 IBM i へは5250 で手入力していた。そ の際、1 レコードごとに入力していくた め、入力時間が30 分程度かかってしまっ ていた。エクセルにあるデータを一括登 録できないかとの依頼を受け、開発に踏 み切った。  プログラムを起動し、GRID にカーソ ルを合わせると、EXCEL で作成した目 標が読み込まれる。ボタンをクリック後、 IBM i のデータを新規作成、更新する 機能を持たせている。入力時間を必要と せず、処理時間が1 分以内で完了できる ようにした。  開発上苦労した点は、エクセルのデー タを何に読み込ませて、IBM i にアッ プロードするかということであった。 Memo 等ではセルの区切りがなくなっ てしまうので、StringGrid を使用する ことにした。SelectCell イベントで EXCEL データを読み込ませる方法を見 つけ、対応するフィールドにアップロー ドさせることができた。【図3-1】【図 3-2】 B外部Web サイト掲載用データの自動 更新  「Goo-NET」など中古車情報サイトの 在庫車両の情報を、日次で自動更新する ための機能である。  IBM i に登録されている現在在庫を 抽出し、CSV ファイルに出力。現在在 庫で画像が登録されているものは、画像 を抽出。CSV ファイルと画像データを FTP サーバーにアップロードする。処 理が完了すると、管理者へ処理結果が メールで配信される。なお、この処理は 画像があるため、大量のデータを処理す ることになる。  従来のVB で開発していたプログラム を、Delphi/400 で再作成した。これに より、サーバーの負荷が減少し、メモリ 不足によるアプリケーションの停止が発 生しなくなった。【図4-1】【図4-2】  開発上苦労した点としては、対応する 画像枚数の指定やMail 送信、FTP 情報 の変更を可能にする方法などであった。 これ関してはini ファイルに情報を持た せることによって対応可能にした。また、 CSV ファイルの保存方法に関しては、 「ミガロ.テクニカルサポート」へ相談 して解決した。 C中古受注済未引当データメンテナンス  受注入力後、在庫データがうまく反映 されないと、在庫が引き当てられない。 従来までは、未引当となってしまった データをQuery で抽出し、毎朝手作業 で修正を行っていた。  これらに対して、Delphi/400 で、未 引当データの抽出・更新処理・処理結果 のメール送信という解決策を選択し、自 動化させることに成功した。作業の自動 化による工数の削減、手作業による間違 いの防止などに役立っている。【図5-1】 【図5-2】  開発上苦労した点としては、Mail 送 信の際にログファイルを添付して送信し ようとしたこと。しかし、インストール 済みのIndy10 では、メールに添付させ るコンポーネントが見つからず、メール に記載して送信するよう修正した。 4.開発しながら習得  これらのプログラムを開発するにあた り、最初はわからないことだらけであっ た。しかし、Delphi/400 のユーザーは 多く、Web 上にも多くの情報が載って いるので、これを十分に活用することを 心がけている。  また、ミガロ.のテクニカルサポート にいつも的確なサポートをしてもらうこ とで、徐々に開発のペースも向上してき た。 5.結果と今後への期待  開発を続けていると、IBM i にある 基幹システムのデータの流れや、集計方 法等が少しずつわかってくるようになっ てきた。RPG がまったくわからなくて も、その流れをDelphi/400 で再現でき るように、もっと腕を磨いていきたい。  現在、ユーザーのニーズにそった小回 りの効く体制が確立されてきた。今後は、 Intraweb を使用したアプリケーション 開発を試み、クライアント環境のセット アップに手間がかからないようにしてい きたい。 M 株式会社ケーユー(詳細) ケーユーは、東名高速横浜町田インターそばの本店 を中心に東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木へとネッ トワークを拡大している。トータルディーラーとし ての強みは、お客様の多彩なニーズに応えられると いうこと。 例えば新車から中古車、国産車から輸入車への乗り 換え、あるいはその逆ケースもだが、ケーユーはメー カーを問わず「こういうクルマに乗りたい」という 希望にスムーズに対応できる。下取りから、クルマ の選択、さらに引き渡し後のアフターメンテナンス や保険手続きまで、お客様にとって満足度の高いカー ライフのサポートを展開している。 (設立:平成19 年10 月1 日。事業内容:各種自動 車販売および修理業、損害保険代理業など) http://www.keiyu.co.jp/