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2009_migaro_techreport_001   22 / 80

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20 タと仕入連携、在庫状況のリアル把握 の導入。 アプリケーション開発: 課題とソリューション 考慮すべき課題 ● 機能面:Filemaker による既存機能 をDelphi で実現し、操作性向上を図 る。 ● 業務面:予約管理、発注管理、支払管 理、入港管理、システム管理の輸入業 務をシステム化する。それらによる作 業効率アップと精度向上を図る。 選択した解決策 【機能面】 ● 商品マスタ検索を実現する。項目はマ スタ項目すべてを条件内容とし、全項 目 Or 条件指定最大数10 までを可能 にする。 ● 商品マスタでは、ボトルや裏ラベル画 像の表示に拡大・縮小の画面を準備す る。ユーザーによりわかりやすい機能 を実装。【図1】   既存のFilemaker では、画像はデー タに保存し、変更があればすべて貼り なおしを行い、表示も拡大ができな かった。 ● 照会・検索画面では、グリッドのラベ ルをクリックすることによる、ソート 順(降順・昇順)の変更を可能にし、 ユーザーの操作性向上を図る。 ● 入力画面では、明細の各項目で矢印 キーにより同一項目への遷移を可能 にする。入力操作性の向上を図る。 ● VB-Report ExcelCreator などの他 のツール活用により、発注書の複数 言語対応を実現する。 【業務面】 ● 予約管理機能では、予約残、予約支払 (各国の通貨単位)、支払予定の管理な どを構築する。従来のExcel 管理か らDelphi/400 の予約管理に変更する ことにより、発注管理に連動させる。 実現した施策 【機能面】 ●商品マスタ検索の実現 条件項目をローカルDB 化し、同一レ イアウトの複数条件入力を実現して いる。また、数値項目については、ポッ プアップメニューで大小等の比較演 算子を指定することを可能にした。 【図2】 「商品マスタ検索」のDelphi 記述に ついては、ソース1 を参照いただき たい。【ソース1】 ●画像の拡大・縮小を実現 Stretch プロパティをTrue にして TImage コンポーネントの縦横比を 保ったまま、指定サイズに収まるよう に調整する機能を実現した。 また画像詳細画面では、元画像サイズ の20% .200% の10 段階の拡大・縮 小表示を実現した。 ●一覧項目の動的な並び替え 問い合わせや一覧等の機能フォーム の継承元に、データセットとTDB Grid を配置し、そのタイトル部をク リックすることで並び替え機能が実 行されるようにした。そのため、機能 フォームごとに実装する必要のない、 並び替え機能が実現できた。 また、データセットにTClientDataSet を用いることで、あらゆる項目で動的 な並び替えを実現した。 ● TDBCtrlGrid の上下カーソルキー対応 TDBEdit のKeyDown 処理で上下 カーソルキーが押下されており、かつ TDBCtrlGrid 上に配置されている時 は、TDBCtrlGrid のKeyDown 処理 を呼び出すように改良し実現した。 【業務面】 ● Excelで管理していた予約管理をデー タベース化。これにより予約発注指 示、予約からの発注引当(予約残管 理)、予約による予約金支払、通貨別 支払予定業務とこれまでの手作業に よる業務を迅速に処理し、把握でき るようになった。 ● 予約からの引当に関しては、予約デー タから多種多様な抽出条件を指定す ることにより、商品の特定が簡易に なった。とともに複数指定が可能とな り、操作性も向上した。 ● 支払管理では、予約による予約金、発 注による都度払いを一元化。これによ り管理部門による支払業務の迅速化 と操作性向上、および支払チェックが 容易になった。とともにリアルな支払 状況の把握ができるようになった。 (通貨単位での外貨支払い予定が行え る) ● 発注情報に対する入港管理では、輸入 書類の到着管理、スケジューリング管 理(検品期日)倉庫輸入業者への通関 処理指示連携を迅速化。通関後の仕入 管理のリアルな基幹システム連携に より在庫計上が行えるようになった。 ● 基幹業務とデータ連携(商品マスタ、 入荷予定、通関処理(仕入))を導入。 リアルに行うことにより、在庫・入荷 予定の迅速な把握が行えるように なった。 輸入システム「MISYS」の メリットと今後 ノウハウの獲得 @予約→支払→発注→仕入までを一元管理 A 過去データの活用(前回入荷時の仕様 確認など) B VisualQuery を活用したさまざまな データ抽出&分析 C 外部業者との自動連携(マスタ、入港 スケジュールなど) 今後の予定・計画 . ワインの買掛金管理システムは、開発・ 本稼働済み。  買掛残高、明細の一元管理。  過払い金、為替差損益の管理。 .本年末には2 次改修を実施する。   使い勝手にかかわる部分、実際に運用 して出てきた機能追加の要望への対応。 エンドユーザーの評価 . 発注から支払、入港、仕入の全サイク ルの経緯が一目でわかるようになった。 . 1 つのシステムで情報共有できるた め、意思疎通が図りやすい。 .検索時間の短縮。 今後への期待感 . 外貨予約の管理と仕入支払業務との連動。 .クレジット管理。 M