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migaro_tech2012   42 / 100

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40 @端末のフォルダ一覧が表示される。 A @で選択したフォルダの内容が表示さ れる。 B 配布先のフォルダが、$と$で囲まれた 予約語で記載されている。 C Bで選択したフォルダの内容が表示さ れる。ただし、これはAと異なり、配 布するものを表すので、設定を行って いない現時点では何もない状態となっ ている。  Aでファイルを選び、Bの配布先フォ ルダを選択した状態で[ファイルの追加] ボタンを押すと、Cに追加される。【図5】  なお、配布先フォルダにある予約語の $TARGETDIR $は、前述の「2-1. アプ リケーション情報」で指定したターゲッ トフォルダである。インストール先を変 更したい場合には、前述の「プロジェク トのプロパティ」画面(図2)に戻って 変更を行う。 2-3. ユーザー・インターフェース  ユーザー・インターフェースの「ダイ アログ」では、インストーラ実行時に表 示されるダイアログを選択する。設定画 面で各ダイアログ画面を選択すると、横 にプレビューされるので、確認しながら 選ぶことができる。  例えば、licensecheck は、図のよう にLicense Agreement(使用許諾)の 画面が用意されている。他にも README、進行状態を表すプログレス バー画面などがあるので、必要に応じて 選択する。不要であればチェックを外せ ばよい。【図6】  また、使用許諾やReadMe で表示す る内容については、ツリーメニューの 「EULIA 及びReadMe」で指定できる。 ここでは必要に応じて設定する。  なお、ダイアログは英語となっている が、インストールには影響しないので安 心していただきたい。もし日本語化した い場合には、ローカライゼーションを行 う必要がある。方法については、Delphi 開発元であるエンバカデロ・テクノロ ジーズのサイトに方法が記載されている ので、そちらを参照していただきたい。 【InstallAware を使って配布モジュール を作成する −インストーラのローカライズ】 http://edn.embarcadero.com/jp/ article/34383 2-4. 配置  配置の「ビルドの設定」では、まず、 作成されるインストーラのタイプを指定 する。タイプには、圧縮されていないも のと圧縮されたものがある。【図7】 ●圧縮されていないディレクトリ  どのように異なるかを見るために、ま ずはデフォルトの「圧縮されていない ディレクトリ」を見てみよう。  この状態で、メニューの[ファイル| 保存]から一旦プロジェクトを保存し、 フォルダ構成を確認してみると、図8 の ようになっている。なお、これはインス トーラのタイプにかかわらず同じであ る。【図8】  ではここから、「圧縮されていないディ レクトリ」タイプでビルドを行っていく。 設定内容からインストーラの作成を行う には、メニューより[プロジェクト|ビ ルド]を選択する。ビルド中は経過が逐 次表示される。【図9】  正常に終了すれば自動で閉じられる。 エラーがある場合にはメッセージを確認 し、修正を行う。  では、ビルド実行後に再びプロジェク トフォルダを確認しよう。すると、図 10 のように、Release\Uncompressed フォルダの下にインストーラが作成され ている。このexe がインストーラになる。  なお、exe 以外にもファイルがあるが、 これらを参照しながらインストールが行 われる。そのため、CD-ROM 等にイ ンストーラを作成する際には、 Uncompressed フォルダ以下の全ファ イルが必要になる点に注意しよう。【図 10】 ●圧縮されたSingle-Installing EXE  次に「圧縮されたSingle-Installing EXE」タイプに変更し、ビルドを行っ てみる。図11 のように、Release フォ ルダの下には、Uncompressed フォル ダとは異なり、別のSingle フォルダが 作成されて1 つのexe だけが存在して いる。【図11】  つまり、圧縮されて、すべてのファイ ルがこのexe に含まれている状態であ る。図10 の「圧縮されていないディレ クトリ」タイプと異なり、複数のファイ ルやフォルダが存在していない。  このため、フォルダで管理する必要が なく、1 つのファイルで管理すればよい ので、「圧縮されたSingle-Installing EXE」タイプのほうが便利ではある。 ただし、ビルド時に圧縮が行われ、実行 時には解凍されるため、配布するファイ ルのサイズ等によっては時間がかかるこ ともある。 2-5. インストーラの実行  インストーラを実行してみよう。する と、選択したダイアログが順に表示され、 ファイルが配布される。【図12】 3.dbExpressでの ポイント  dbExpress を使用したアプリケーショ ンを配布する場合、必要なファイルは、 Delphi/400 がインストールされた開発環 境に存在する。また、必要なファイルは Delphi/400 のバージョンにより異なる。 ● VXE、V2010、V2009  VersionXE、Version2010、Version2009 では、次の3 つになる。 ・midas.dll  配布元・配布先ともにC:\WINDOWS\ System32 である。InstallAware での配布 先指定は、予約語$WINSYSDIR $となる。 ・dbxadapter.dll  配布先はC:\Windows\System32 で、 InstallAware では予約語$WINSYSDIR $ を指定する。また、配布元はDelphi/400 のバージョンにより異なり、以下のよう になる。 (VXE) C:\Program Files\Embarcadero\RAD Studio\8.0\bin (V2010) C:\Program Files\Embarcadero\RAD Studio\7.0\bin (V2009) C:\Program Files\CodeGear\RAD