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migaro_tech2013   10 / 100

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8 (3)フィールド指定検索の拡張  対象テーブルの指定フィールドでレ コードを検索する機能があるが、CD や ID でしか検索できない。これを、関連 テーブルの名称(例えば、社員マスター にある社員名)を使って検索できるよう に拡張する。(※)【図9】 ※「含む」「=」等のオペランドリストは、 フィールド型に対応した内容に自動変更。 (4)バッチ処理の実行管理  現在はIBM i 上でバッチ処理を実行 しているが、Delphi/400 への置き換え も検討している。その場合はWindows サーバー上で動くことになるが、 Windows のタスクスケジューラーを使 うのではなく、独自の実行管理アプリ ケーションの構築を考えている。 フレームワーク構築で 感じたこと  当社のように少人数で自社システムの 開発運用を行うためには、いかに冗長 コードやデータを減らし、再利用性を高 めるかが重要であると考えられる。しか し、情報システム部門にはインフラ管理 やユーザーサポートをはじめ、開発以外 の仕事についても多くの時間を要し、開 発自体も次々に相談や依頼が舞い込んで くる。  後々のことを考えれば、開発効率を上 げるためのリファクタリングが重要であ ることはわかっている。とはいえ、ユー ザーにとって目に見えるものではなく、 その効果を捉えにくいものであるため、 時間を割り当てにくいというジレンマを 感じた。  今後も拡張やリファクタリングを続け ていくことになるが、自社用にゼロから 構築するのは情報量も少なくなかなか骨 の折れる作業であり、テクニカルレポー トのようなユーザー同士の情報共有がさ らに活発に実践されていけば、IBM i とDelphi という強力な組み合わせが もっと広がるのではないかと感じた。  ユーザー企業が集まり、勉強会という 形でアイデアを出し合ったり相談をする 機会があってもよいとも思う。 M