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migaro_tech2013   24 / 100

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22 ことができるスケルトンプログラム(必 要なロジックがコーディングされている プログラム)が自動作成される。  このスケルトンプログラムには、「使 用ファイル定義部分」「配列テーブルの 定義部分」「パラメーター定義部分」「キー リスト定義部分」「ボタン押下時処理部 分」「データの抽出と画面の転送部分」「画 面データの取得とファイルへの更新部 分」が明確にわかるようになっている。 これらの部分に必要なロジックを組み込 んで、コンパイルして完了すれば、プロ グラム制作が完成する。  今回、以前のシステムで稼働していた ロジック部分を再考する必要がないた め、非常に効率が良く、また難しそうに 思えるロジック部分もプログラムに必要 な部品をはめ込む感覚で行えるため、慣 れてきたころから開発ペースが飛躍的に 上がった。 4.今後の展望  iPad 等のスマートパッドでの開発に 適しているSmartPad4i(SP4i) や、 Query を作成する感覚で開発できる Business4Mobile(B4M)を活用して、 より便利なシステム構築を推進してい く。特に、SP4i の開発手法はJC/400 と同じであるため、開発の効率アップが 望める。  近々、iPad を利用した生産管理シス テムを新たに稼働させる。この開発には SP4i とB4M を利用する。RPG でタブ レット開発できるので、私にとっては新 たな発見が多く、ワクワクする開発と なっている。  さらに、利用者が便利さを実感し、喜 んで使っていただける仕組みづくりを推 進していきたい。 M ンが変わっても、作成したシステムにも 何の変更もなく順調に稼働した。 (9)新・旧システムで並行稼働  新システムを作成した際に、数社だけ でテスト稼働を実施した。テスト稼働と いっても、テスト環境や新旧システム環 境での重複入力のテスト運用ではなく、 実際の環境で利用してもらい、問題点が ないかをチェックした。これは、データ ベース設計を変更していないからできた ことだ。 3.JC/400へ移行・ リニューアルの所感 (1)見栄えの向上と操作性の向上  当システムは、当社の取引のある畳店 や工事依頼される取引先によって運用さ れるシステムである。そのため、運用開 始前に説明会を行ったところ、当社の営 業担当の第一声が「画面が見やすくなっ た。操作性も良くなっているので、これ なら話が進めやすい。興味を持ってもら える」であった。  実際、本稼働後も営業担当経由で「簡 単にネットで確認できそうなので、ログ インする方法を教えてほしい」など、開 発者にとってはうれしい問い合わせが あった。【図1】【図2】【図3】【図4】 (2)機能の充実  多少の開発が必要であるが、ボタン1 つでデータのCSV 形式でのダウンロー ドやWord 形式での伝票印刷機能が装 備できたため、非常に便利だ。これらは WebFacing ではできなかったことだ。  データダウンロードの開発では、セ キュリティ面を重視し、取引先ごとにプ ログラムや作成ファイルを変える手法を 取った。ミガロ.のテクニカルサポート のアドバイスもあり、難なくスムーズに 開発対応ができた。  利用者にはマニュアルで説明するまで もなく、簡単な操作で処理が行えるため、 好評を得ている。 (3)開発の手軽さ・効率のよさ  ホームページビルダー等で画面デザイ ンを行った後、IBM i へプロジェクト を配布し、Web サーバーへ配布する。 その後、ユーザーがロジックを組む込む た。  すべての構築が完了し、工数に余力が 出てから、画面デザインを変更していっ た。画面デザインは、ネット上や書籍な どのテンプレートを活用し、カスタマイ ズして進めた。また、リーフレットやカ タログを製作している社内デザイナーに 依頼して、タイトルロゴを作成しても らったので見栄えが一変し良くなった。 (5)問題点の解消  開発テキストには、よく使用する機能 の解説や事例があるため、テキストを読 むだけで問題点解決できることが大半 だった。  エラーの原因が推測できない場合は、 ミガロ.テクニカルサポートを積極的に 活用させてもらった。電話やメールでの 迅速丁寧なサポートで安心感があり、こ のサポートがプログラムの開発効率を上 げてくれた要因だ。 (6)ホームページビルダーの利用  WebFacing は画面デザインを数種類 のパターンから選択するしかなかった が、JC/400 はHTML 画面で自由に設 計できるため、ホームページビルダーを 活用し画面をデザイン開発することがで きた。見栄えも良くなり、JC/400 で画 面の操作性も上がっており、社内外の関 係者から好評を得ることができた。 (7)ノーツやAutoFax サーバーとも連携  リニューアルした際に、どのようにし たらもっと便利になるのかを利用者に調 査した。  「入力された情報が自動的に取引先へ 連絡できるようになればもっと便利にな る」ということで、ノーツメールや FAX 送信サーバーに連動させ、「工事 依頼書」などを自動送信できる仕組みを 新たに追加した。 (8)旧IBM i で開発し、新IBM i で稼働  新システムは、ハード(IBM i )の リプレースよりも前に仕上げる必要が あったために、旧IBM i 上で開発を進 めた。想定していた予定より前倒しで移 植が完了したので、旧IBM i でリ ニューアル稼働をさせた。  2013 年5 月、新しいサーバー(IBM i ) へ切り替えを行ったが、OS のバージョ