【DO!BOOK・ページリンク】
migaro_tech2013   70 / 100

BOOKをみる

10秒後にBOOKのページに移動します


68 TIdSMTP コンポーネントを用いてメー ル送信の実装方法を紹介する。まず初め に基本編として、シンプルな形式のメー ル送信方法から入り、次に応用編として、 ファイルの添付などのメール送信方法を 説明する。  なお、本稿で作成しているプログラム は、Delphi/400 XE を用い、Indy バー ジョンはIndy10_5040 を使用している。 3. メール送信プログラム の作成(基本編)  本章では、画面で入力した件名と本文 を、指定したメールアドレスに送信する だけのシンプルなプログラムの作成方法 について説明する。  今回は、SMTP サーバーには代表的 なメールサービスであるGmail を使用 して、プログラムを作成していく。 メール送信用画面の作成  VCL フォームアプリケーションより 1.はじめに  今日、ワークフローなどのシステムに おいて、一連の処理が完了したことを メールで自動送信するアプリケーション が多くなっている。  しかし、メール送信機能を開発すると なると、技術的に難しいイメージを持た れている方も多いのではないだろうか。  本稿では、Indy を使用し、容易にメー ル送信機能を実装する方法を紹介する。 2.Indyとは  「Indy」とは、オープンソースのネッ トワーク関連のコンポーネントのことで あり、Delphi に標準で付属している。  TIdSMTP コンポーネントを用いた メールの送信や、TIdPOP3 コンポーネ ントを用いたメールの受信、TIdFTP コンポーネントを用いたFTP サーバー との通信などさまざまな機能を実装する ことができる。  今回は、それらの機能の中で、 画面を新規作成し、図1 のような画面を 使用してメール送信プログラムを作成す る。【図1】  使用しているコンポーネントとプロパ ティの設定については、図2 を参照して ほしい。【図2】  図1 の画面の動作としては、送信ボタ ンを押下すると、To に指定したメール アドレスに、画面で入力した件名と本文 のメールを送信する単純なものである。  送信ボタン押下時の処理のおおまかな 流れは次の通りである。 @ SMTP サーバーへ接続 → A送信内容の設定と送信 → B SMTP サーバーの接続解除 接続設定  メール送信用画面作成後、SMTP サー バーへの接続を行うためにTIdSMTP コンポーネントをForm1 に配置する。  また、今回使用するGmail のように、 SSL を使用しているメールサービスの 辻野 健 / 前坂 誠二 株式会社ミガロ. システム事業部 システム2課 ●はじめに ●Indy とは ●メール送信プログラムの作成(基本編) ●メール送信プログラムの作成(応用編) ●補足 ●最後に Indyを利用したメール送信機能開発 ワークフローや注文システムで、確認メールを自動送信したい。 処理ロジックの後に、本稿のメール送信プログラムを追加設定するだけで実現可能だ。 略歴 前坂 誠二 1989 年03 月21 日生 2011 年関西大学文学部卒 2011 年04 月株式会社ミガロ.入社 2011 年04 月システム事業部配属 現在の仕事内容 Delphi/400 を利用したシステム開 発や保守作業を担当。Delphi、 Delphi/400 の開発経験を積みなが ら、日々スキルを磨いている。 略歴 辻野 健 1988 年06 月10 日生 2011 年近畿大学 理工学部卒 2011 年04 月株式会社ミガロ.入社 2011 年04 月システム事業部配属 現在の仕事内容 Delphi/400 を利用したシステム開 発や保守作業を担当。日々開発スキ ルの向上を目指し、難易度の高いプ ログラムにチャレンジしている。