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migaro_tech2013   92 / 100

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90 ムで使用されることも多い。大人数での Web システムを利用する場合には、今 回解説したような運用管理がユーザー 数、アプリケーション数に比例して意外 と大きな作業となってしまう。  JC/400 をお使いいただいている皆様 のWeb システム管理において、本稿で ご紹介した管理機能が運用作業軽減に少 しでもお役立ていただければ幸いであ る。  なお、本稿ではJC/400 を中心に説明 をしたが、JC/400 のスマートデバイス オプションであるSmartPad4i でもまっ たく同じ仕組みで管理を行うことができ る。 M  ログオンするユーザーに対して、メ ニューのアプリケーションを1 つしか登 録していない場合、メニュー画面は不要 になる。  こうした場合には、Web サーバーの JACi400 Servlet Engine Administrator を起動し、「メニューなしの単一アプリ ケーション」をチェックしておくと、メ ニュー画面をスキップすることができ る。【図13】  この設定後にログオンすると、メ ニュー画面を起動せずに、直接アプリ ケーション画面を起動することができ る。【図14】 ・URL から直接ログオン実行  JC/400 では、こうしたログオン画面 からのログオンだけでなく、URL から 直接ログオンを実行できるインター フェースも備えている。  下記のURL 指定でブラウザからアク セスすると、ログオンやメニューを省略 して、直接アプリケーション画面を起動 することができる。 【JC/400 アプリケーション直接起動URL】 http://Webサーバー/jaciservlet/ jaci400.Logon? USERID= ユーザー名& PASSWD= パスワード& PGMAPP= プログラム名& LIBAPP= ライブラリ名& PGMENV= 初期プログラム& LIBENV= 初期プログラムライブラリ  この手法では、ユーザーメニューで登 録するアプリケーション設定内容を、 URL パラメーターで指定する方式に なっている。  例えば、他のWeb システムから JC/400 アプリケーションを連携して起 動したり、開発時にメニューをスキップ してテストをする際に、この手法を活用 すると便利である。 4.まとめ  今回は、JC/400 のユーザー登録やメ ニュー管理機能から、ログオンの手法に ついて紹介した。  冒頭でも少し説明したが、Web アプ リケーションは大人数で運用するシステ (1) 明示ログオン方式:ユーザー/ パス ワードを入力してログオンする (2) 暗黙ログオン方式:固定のユーザー / パスワードで自動ログオンする  通常は(1)明示ログオン方式で、ユー ザープロファイルによるログオンを行 う。しかし、例えば取引先とのBtoB シ ステムなどで外部公開の運用をする場合 には、取引先ユーザーごとにユーザープ ロファイルを用意することがセキュリ ティ的に難しい場合がある。  JC/400 ではこうした場合に、(2)暗 黙ログオン方式で、IBM i への接続認 証を行うことができる機能がある。  JC/400 では、オートログオン機能(自 動ログオン)が用意されているため、こ れを利用すればユーザープロファイルの 接続認証をパスすることができる。 ・オートログオンの使用方法  オートログオン機能を使用する方法を 説明する。  Web サーバー上の「JC400」フォル ダーには、Signon.txt という設定ファイ ルが用意されている。  このSignon.txt にユーザープロファ イルの情報(ユーザー/ パスワード)を 設定して保存しておけば、そのユーザー プロファイルを利用して暗黙ログオン方 式で運用することができる。  オートログオン機能でログオンする場 合には、通常のログオン画面ではなく、 オートログオン用画面を使用するため、 起動するURL は変更する必要がある。 【図12】 (1)明示ログオン方式:ログオン画面URL http://Webサーバー/jaci400/exec/ jacilogon.html (2)暗黙ログオン方式ログオン画面URL http://Webサーバー/jaci400/exec/ jaciautologon.html  もちろんオートログオン画面は、 HTML で自由にデザインを変更するこ とができる。 ・メニュースキップの手法  最後に補足として、ログオンに関連し て、メニューをスキップする手法を紹介 する。