日綜産業株式会社


日綜産業株式会社
電算室
室長 寒河江 幸喜 氏
Delphi/400を導入することにより、様々な市販のツールを予算をかけて購入することなく、自社に合ったシステムを開発することが出来ました。
今後はGUI化によってユーザビリティを向上させ、IBM i 上に蓄積されているデータを、売上戦略に貢献できるデータへと変換し、ユーザーに提供できるようシステムを構築していく予定です。
(寒河江 幸喜 氏)
会社概要
■本社所在地
 東京都中央区日本橋蛎殻町1-10-1
■事業内容
 建築、土木、造船、プラントなどの建設用仮設機材の開発、設計、
 製造、販売、レンタル
■URL
 http://www.nisso-sangyo.co.jp
建設用仮設機材の開発、設計、製造、販売、レンタルの会社。
「建設労働災害の撲滅」を目的に、"足場"を中心とする仮設機材のメーカーとして創業。仮設業界のリーディングカンパニーとして、さまざまな新しい取り組みを行っている。
 
ニッソーテクノプラザ
システム化の経緯
同社では、IBM i (AS/400)をより使い易くするためGUI化ツールをいくつか検討していた。 簡単に使えそうなツールはあったものの、機能面での物足りなさを感じていた。 そんな中でDelphi/400に出会い、本格的な開発にも応用が可能なことが決め手となり、導入を決定した。 今回、以下の経緯により2つのシステムをDelphi/400による自社開発で提供した。
同社では、様々な建設現場に、足場をはじめとする仮設建設機材をレンタルで提供している。 レンタル機材が返却時に破損している場合、破損部分の検収写真を添付し、お客様に対して請求を行っている。 検収写真は多い時で1日300枚以上と大量なこともあり、事務作業が煩雑でさまざまな問題が発生していた。
その他の課題として、IBM i 帳票のPDF化を検討していたが、市販ツールは高価だったり専用サーバーが必要だったりで導入に至らなかった。
BEFORE(システム導入前)
1.検収写真管理
レンタル製品検収業務では、大量の検収写真の取扱いが原因で、以下のような問題が発生していた。

(1)写真データの伝達
レンタル機材の検収は機材センターで行い、お客様への請求は検収写真をもとに、各営業店で行う。機材センターから営業店担当者への写真データの伝達は、メール添付で行っていた。このため、メールサーバーの容量とネットワークトラフィックを圧迫していた。

(2)写真データの保存
検収写真データのフォルダー保存や、メール添付の作業が大変だった。さらに、保存場所が適切でないことが多く、後から必要な写真を探し出すことが困難であった。

(3)写真データの印刷
写真の印刷には、手作業で写真を見ながら現場毎に仕分けし、A4サイズの用紙に写真を4枚ずつレイアウトするなど、手間がかかっていた。

(4)写真データと検収データの照合
検収写真データとIBM iに登録した検収情報のデータがリンクされておらず、目視で付き合わせが必要だった。

2.スプールファイルのPDF化
印刷コスト削減のため印刷物を減らしたい、スプール帳票をメールに添付したい、印刷せずに画面上でチェックだけしたい、などの課題があった。
AFTER(システム導入後)

1.検収写真管理
Delphi/400で「写真管理ソフト 検収写真くん」を自社開発し、上記の各課題を解決した。 新ソフトでは、IBM i 上の検収情報とファイルサーバ上の検収写真データを自動で印刷、保管できるようにした。 各課題に対する解決策は以下のとおりである。

(1)写真データの伝達
新システムでは、IBM iデータとファイルサーバーデータを直接利用できるDelphi/400の特徴を活かし、検収情報(IBM i )と検収写真(ファイルサーバー)を一画面で同時に参照できる。 営業店から直接サーバーを見に行くので、従来の写真データのメール送付作業が不要になった。

(2)写真データの保存
保存フォルダのカテゴリ(営業担当者・得意先・現場・返却日等)や階層を、任意の組合せで自動作成できるようにした。 各担当者毎にデータの保管方法が異なることに対応するため、担当者のPCにINIファイルを設定しフォルダー構成を自動決定できるようにした。

(3)写真データの印刷
Delphiと組み合わせて使用できる"VB-Report" により、以下の機能を実現した。
・A4 用紙に、4枚または8枚の写真を自動リサイズしながらレイアウト作成する。
・伝票番号が変わると、自動的にページ替えを行う。
・商品名と修理内容を自動印字する。
また、写真をサムネイル形式でも管理できるように工夫し、一覧性を高めた。

(4)写真データと検収データの照合
検収写真データと検収情報データをリンクするために、検収写真(JPEG)のEXIF情報にIBM i マッチング用キーを持たせた(EXIF情報とは、デジタルカメラで保存する記録の形式情報)。 Delphi/400でEXIF 情報を読み込み、IBM i 上のキーデータとマッチングにより、2つのデータを連携した。

2.スプールファイルのPDF化
Delphi/400を使って、スプールファイルの一覧(OUTQ)を画面上に表示し、該当スプールファイルをダブルクリックするとスプールファイルの内容を画面上に表示する。 さらにPDF印刷ボタンを押すと、VB-Reportで帳票を作成し、PDFを出力先として選択することによりPDF化を可能とした。
システム化の効果
「写真管理ソフト」は、業務上の様々な不便さの多くを解消し、また検収写真がIBM i の検証データでしっかり裏付けられているため、見やすくなり、証拠としての信憑性も高くなった。
「スプールファイルのPDF化」により、以前は一度帳票を印刷してからスキャナーで読み込んでいた手間が解消できた。 また、帳票の出力枚数の減少によるコスト削減効果も少しずつ生まれている。作成したPDFは、テキスト検索が可能なので、保存しておけば検索が柔軟にできるようになった。
いずれのシステムもエンドユーザーから好評を得ることができた。今回Delphi/400により、2つのシステム「写真管理ソフト」と「スプールファイルのPDF化ソフト」を自社開発したことで、費用を掛けずに効果をあげることができた。



写真管理ソフト画面

PDF化のための出力帳票
開発環境
Tool :Delphi/400 Version2007
DB Server :IBM i
開発会社 :日綜産業株式会社(自社開発)