2025年10月24日 Delphi/400の新バージョン「Delphi/400 12 Athens」をリリースしました。
新バージョンでは、実行サポートOSの最新化に加え、様々な機能が強化されました。

ここでは、機能強化点の一部をご紹介いたします。
サポート対象OSの最新化

Delphi/400 12 Athensで作成されたアプリケーションは、Windows 11の正式動作サポートに加え、mac OS 15、iOS 18、Android 15 といった、従来より新しいOSへのアプリケーション動作環境がサポートされるようになります。
詳細は、Delphi/400 12 Athens 動作環境をご確認ください。
主な進化点
Delphi/400が使用するDelphi統合開発環境(IDE)や、フレームワークの機能が強化されます。
- Smart CodeInsight AIを活用したコーディング作業の効率化
DelphiのIDEに生成AIを統合することで、AIチャットが利用可能に。選択したソースコードを対象とするレビューや改善をAIが提案。複数のLLM(Large Language Model:大規模言語モデル)エンジンと連携した対話機能を提供。

- クイック編集機能
アプリケーション開発で多用するTPanelやTButtonの主要プロパティを一括編集可能なクイック編集機能が新たに搭載。また、Caption等の文字列プロパティに対し、複数行の文字列が設定できるエディタも搭載されました。

- FireDACのQBEサポート追加
ユーザーによってフィールドに入力された値を使用して、ローコードで簡単かつ柔軟な絞り込みや並べ替えが可能
- WebStencils
WebStencilsは、WebBrokerおよびRAD Serverテクノロジーに対するHTMLファイルのサーバーサイドのスクリプトベースの統合/処理を実現
その他新機能・強化点
言語機能の強化や、新しいコンポーネントの追加等により、ますます便利な開発環境へと進化しています。
- 複数行リテラルのサポート

- 分割エディタの機能強化
一つのIDEウィンドウ上に、複数のソースエディタを分割表示し、異なるエリアのソースコードを一括編集可能に。
- コード補完機能が強化、if , begin といったキーワードも補完可能に
- GetItパッケージマネージャを使用した機能拡張や更新に対応
Delphi開発元であるエンバカデロ社のGetItサーバーより、追加のコンポーネントや機能拡張、修正パッチの適用等を容易に組み込む事ができるGetItパッケージマネージャを搭載。Delphi標準コンポーネントに加え、 ”Konopka Signature VCL コントロール”(200 以上の Windows UI コントロール)等のコンポーネントを追加する事が可能。

Delphi/400について
Delphi/400は、IBM i(AS/400)に対応したマルチデバイスアプリケーション開発ツールです。優れた開発生産性を誇る統合開発環境Embarcadero Delphi に、IBM iに最適化された専用のミドルウェアを組み合わせた製品です。Windowsで実行可能なPCアプリケーションの開発だけでなく、iOSやAndroidといったモバイルデバイス向けOS上で稼働するネイティブアプリケーション開発にも対応しています。
Delphi/400に関する詳細情報は、コチラのDelphi/400製品サイトをご覧下さい。