ここ最近、Googleの基本認証が廃止された影響で、
DelphiのアプリケーションでGmailをSMTPサーバーとしてメールを送信していた
アプリケーションからメール送信できなくなった、というお問合せを複数頂いております。
今回は、Googleアカウントで「アプリ パスワード」を作成して
DelphiアプリケーションからGmailを送信できるようにする手順を紹介します。
※本記事の情報や手順は、2025年6月時点のものです。
<手順1:2段階認証プロセスの有効化>
対象のGoogleアカウントにログインした状態で
https://myaccount.google.com/signinoptions/twosv
にアクセスし、2段階認証プロセスを有効にします。
※社内セキュリティ等でアカウントの2段階認証プロセスが無効化されている場合はエラーになります。
この場合は今回の方法が使えませんので、別の2段階認証が可能なGoogleアカウントを用意して下さい。
<手順2:アプリ パスワードの生成>
手順1の完了後、
https://myaccount.google.com/apppasswords
にアクセスし、
表示された画面で任意のアプリ名を入れて「作成」ボタンを押すと、
【xxxx xxxx xxxx xxxx】形式の16桁のアプリパスワードが生成されます。
このアプリ パスワードは、通常のパスワードと同様に
Googleアカウントへの完全なアクセス権が付与されます。

(メモ不要と書かれていますが、次の手順で使用します)
<手順3:Gmail送信ロジックへの適用>
Delphiのプログラムで従来Gmailのアカウントのパスワードを指定していた箇所に、
生成されたアプリパスワードをセットします。
(【xxxx xxxx xxxx xxxx】形式の中間にあるスペースは、そのままでも除去しても可)
設定を行ったアプリケーションで、Gmailを送信できるかご検証ください。
※本記事の情報や手順は、2025年6月時点のものです。
(メール送信ロジックの構築手順については、以下の過去テクニカルレポートをご参照ください。)
⇒Indyを利用したメール送信機能開発