VCLのフォントや属性の指定
DelphiのVCLフォームにおいては、フォームやその上のコンポーネントの
文字のフォントや色、サイズなどを設定するFontプロパティがあります。
それぞれのサブプロパティで以下の設定が可能です。
Color......文字の色を指定
Name ......フォント名を指定
Orientation...傾きを指定(通常は不使用)
Style......スタイル(後述)を指定
Styleサブプロパティでは、次の属性を指定できます。
fsBold .....太字
fsItalic ....斜体
fsUnderline...下線付き
fsStrikeOut...打ち消し線付き
設計画面上からはTrueまたはFalseに設定できますが、
コードで設定する場合には、TrueまたはFalseでは設定できません。
これはStyleプロパティが列挙型のためで、以下のように + や – で記述することで設定できます。
// 打ち消すとき
Edit1.Font.Style := Edit1.Font.Style + [fsStrikeOut];
// 打ち消さないとき
Edit1.Font.Style := Edit1.Font.Style - [fsStrikeOut];
またVCLフォームではTFormやTPanelなどで設定したフォント設定は
配下の各コンポーネントに継承されます。

FireMonkeyでのフォントの変更方法
FireMonkeyはモバイルなどのマルチデバイス開発で使用できるフレームワークです。
FireMonkeyは従来のVCL同様にDelphi言語で開発しますが、
フレームワークが異なるため、VCLとはコンポーネントの種類や扱いが異なる部分もあります。
特に描画を得意とするFireMonkeyでは、
画面表示がStyleというフォーマットで統一されているのが大きな特徴です。
これによって画面項目などで表示形式の設定が継承され、統一感のあるきれいな画面を作成できます。
しかし、このStyleによって個々の画面項目での表示設定、
例えばフォントの種類やサイズなどを設計で変更しても、反映がされない場合があります。
これはSyleが適用されて、標準化されてしまっているためです。
個々のコンポーネントで設定を変えたい場合は、StyleSettingsプロパティで制御します。
この中の各サブプロパティがTrueになっているとSytleが優先され、表示設定が変更できません。
変更したい設定をFalseに変更すれば、個々のコンポーネントの表示設定が優先して反映されます。
FireMonkeyでは従来のVCLとは異なる点がいくつかありますが、
ポイントを押さえれば同じような設定も簡単です。
Sytleと違うフォントを設定する場合には、今回の方法をご活用ください。

VCL:
(ミガロ.情報マガジン「MIGARO News!!」Vol.124 2011年3月号より)
FireMonkey:
(ミガロ.情報マガジン「MIGARO News!!」Vol.202 2017年9月号より)